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オムロン ヘルスケア、グローバル展開の加速で世界の設計拠点をPLMソフトウェアで連携
2020年12月16日
オムロン ヘルスケアは、世界各国の設計拠点の連携を図り、グローバル市場への展開を加速させるために、PLMソフトウェアをエンジニアリング部門に導入した。製品開発体制を強化する。導入をサポートしたTOPWELLが2020年11月25日に発表した。
オムロン ヘルスケアの研究開発はこれまで、日本を中心に進めていた。今回、世界各地の市場ニーズの把握から市場展開までを加速させるために、開発・設計・製造の各現場の連携を強化した。
具体的には、グローバルに配置した拠点間で設計情報を利用できるようにするために、技術情報や開発情報を一元管理する仕組みとして、PLM(製品ライフサイクル管理)ソフトウェアをエンジニアリング部門に導入した(図1)。エンジニアリング業務のデジタル化を進め、世界各国の設計拠点の連携を強化する。
導入したPLMソフトウェアは「Windchill」(米PTC製)。導入効果としてオムロンヘルスケアは、設計・開発業務がシンプルになり設計および管理のための工数を削減できたという。設計情報を探すまでの時間が大幅に短縮できており、設計者が設計により集中できることも期待する。法規制における監査対応業務の効率化も見込んでいる。
Windchillの導入に際しては、PLM導入の知見に基づくメソッドを開発するための「Value-Ready Deployment(VRD)」サービスをPTCジャパンが提供。そのVRDをベースにTOPWELLが開発したベストプラクティスを適用した。これにより通常の約3分の1の期間でWindchillを導入できたとしている。
企業/組織名 | オムロン ヘルスケア |
業種 | 製造 |
地域 | 京都府向日市(本社) |
課題 | 日本中心だった研究開発を改めグローバル市場対応を加速させたい |
解決の仕組み | エンジニアリング業務のデジタル化を進め、各国の設計拠点の連携を図るために、PLMソフトウェアを導入して技術情報および開発情報を一元管理し、各拠点間で活用する |
推進母体/体制 | オムロン ヘルスケア、PTCジャパン、TOPWELL |
活用しているデータ | 技術情報、開発情報、設計情報 |
採用している製品/サービス/技術 | PLMソフトウェア「Windchill」(米PTC製) |