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国際医療福祉大学、地域住民の健康増進に向けてヘルスケア事業の共創を開始

DIGITAL X 編集部
2020年12月21日

国際医療福祉大学・高邦会グループ(IHWグループ)が、地域住民の健康増進に向けたヘルスケア事業の共創を目指すオープンイノベーションプログラムをスタートさせた。生活習慣病の予防と重症化予防を目的とするヘルスケアサービスの創出を目指す。共創に参加する日本ユニシスらが2020年12月1日に発表した。

 国際医療福祉大学・高邦会グループ(IHWグループ)が取り組む「IHW Open Innovation」は、生活習慣病の予防と重症化予防を目的とするヘルスケア事業の共創を目指すもの(図1)。産官学医の連携によって、未病予防サービスの展開とデータ利活用によるパーソナライズされたヘルスケアサービスを創出する考え。

図1:産官学医の連携によりパーソナライズドヘルスケアサービスの創出を目指す

 IHW Open Innovationでは、パーソナライズされたヘルスケアサービスを開発するための場として、個々人のヘルスケアデータを利活用できるプラットフォームを構築する。

 共創事業には、日本ユニシス、シミックヘルスケア・インスティテュート、ルネサンスが参加し、各社が提供するサービスやアセットを利用する。

 共創事業の第1弾として、IHWグループが地域医療を支える福岡県大川市でサービスモデルを構築し、フィールド実証を進める。健康増進施設の整備は、日本ユニシスが熊本県合志市で取り組んでいるモデルを参考に、ルネサンスの支援のもとで実施する(図2)。

図2:民間と行政サービスの両輪によって地域の健康を増進する

 健康増進施設や提供サービスを介して得られる健康データと、IHWグループがもつデータおよび行政や他の事業者がもつデータを利活用することで、パーソナライズドヘルスケアサービスの創出に取り組む。

 個々人のヘルスケアデータの利用するためのサービス基盤は、パーソナルデータの管理プラットフォームである「Dot to Dot」(日本ユニシス製)をベースに構築した。さらに、シミックヘルスケア・インスティテュートが培ってきた治験施設支援業務のノウハウを利用し、ヘルスケアサービスの効果や信頼性を担保するサービス開発を支援する。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名国際医療福祉大学・高邦会グループ
業種教育
地域福岡県大川市
課題生活習慣病の予防と重症化を防ぐために、個々人の健康状態や健康リスクのデータを基にした、パーソナライズされたヘルスケアサービスを創出したい
解決の仕組み個々人のヘルスケアデータを安全に利活用できるプラットフォームを構築し、パーソナライズドヘルスケアサービスを開発する
推進母体/体制国際医療福祉大学・高邦会グループ、日本ユニシス、シミックヘルスケア・インスティテュート、ルネサンス
活用しているデータ個々人のヘルスケアデータ
採用している製品/サービス/技術パーソナルデータの管理プラットフォーム「Dot to Dot」(日本ユニシスが開発)