• UseCase
  • 交通

新潟交通、市街地でのオンデマンドバスの運行を実証実験

DIGITAL X 編集部
2020年12月22日

新潟交通は、新潟市内でオンデマンドバスを運行する実証実験を2020年12月7日に開始した。住民に利便性の高いサービスを提供すると同時に、車両や運転士の有効活用を図る。2020年11月30日に発表した。

 新潟交通が取り組むのは、オンデマンドバス「しも町オンデマンドバス」の運行実験。従来、定時・定路線バスが運行してきた「しも町」エリアを対象に、2020年12月7日から2021年2月26日まで試験運行する。

 オンデマンドバスの利用者は、電話または新潟市民向けのMaaS(Mobility as a Service)アプリケーション「りゅーとなび」を使って乗車を予約する。運賃は210円である。

 実験では、住民のデマンドバスに対する受容性を測定するとともに、運行時の課題を明らかにする。サービスの本格化に向けて次年度以降も段階的に実験を重ねる計画だ。将来的には、朝夕の通勤通学時間帯は定時・定路線で運行し、日中時間帯はオンデマンドバスを運行するなど重要に合わせた運行を目指す。

 バスの運行においては、運転士不足や車両の維持コストの増大が課題になっている。新潟交通は、サービスを継続するために予約制の仕組みを取り入れ、資源を有効活用したい考えだ。

 実験におけるオンデマンドバスの運行は日本ユニシスが支援し、公共バス運営のSWAT Mobility Japanが導入に協力する。新潟交通と日本ユニシスは、2020年3月にも、新潟市内でオンデマンドバスを実証実験した。今回は、利用者の要望があった新潟市役所と新潟大学周辺に運行経路を拡大している。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名新潟交通
業種交通
地域新潟市
課題バス運営において、運転士不足や車両の維持コスト増大が課題になり、輸送サービスの継続が難しくなっている
解決の仕組み定期運行運行ルートにオンデマンドバスを導入する。将来は、通勤・通学時間帯は定時の路線でバスで、日中はオンデマンドバスといった組み合わせで需要に合わせて運行する
推進母体/体制新潟交通、日本ユニシス、SWAT Mobility Japan
活用しているデータオンデマンドバスの予約情報
採用している製品/サービス/技術MaaSアプリ「りゅーとなび」(日本ユニシスが提供)
稼働時期2020年12月7日~2021年2月26日(実証実験の実施期間)