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ブラザー販売、コールセンターに在宅運用に顔認証を採用
2020年12月23日
ブラザーグループの国内マーケティング会社であるブラザー販売は、コールセンターの勤務形態を、在宅と既存のコールセンターを組み合わせたハイブリッド運用に移行した。システムを提供したジェネシス・ジャパンが2020年12月2日に発表した。
ブラザー販売は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が広がる中、柔軟なサービスの提供と事業継続対策を考慮し、センターでの業務に加え、在宅での業務環境を整備した。
在宅シフトに向けては、業務継続の最低ラインである3割のオペレーターを対象に設定。スキルや自宅の執務環境を考慮して対象者を決め2020年4月後半から徐々に在宅運用を開始し、1カ月半ほどで在宅シフトを完了させた。在宅勤務により、通勤圏から外れるオペレーターの採用や短時間シフトなどが可能になったとしている。
在宅からコールセンターシステムにはVPN(仮想私設網)経由で接続し、既存環境とほぼ同じ形で業務に当たれるようにした。報漏えい対策として、顔認証を導入。画面の撮影やのぞき見を防止している。
ブラザー販売は、COVID-19以前の2019年11月にコールセンターシステムをクラウド型に刷新していた。これにより「大きな設定変更なく、スムーズに在宅へ移行できた」としている。
なお2020年6月には、VIP用のサービスとして予定していた「コールバック予約」を前倒しで導入した。コールバック予約は、コールセンターに電話がつながりにくい際に予約を受け付け、センター側から電話を掛ける仕組みだ。
ブラザー販売が採用するクラウド型のコールセンターシステムは「Genesys Cloud」(米ジェネシス製)である。
企業/組織名 | ブラザー販売 |
業種 | 製造 |
地域 | 名古屋市(本社) |
課題 | 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が拡大するなかでも、コンタクトセンターのサービスレベルを極力落とさずに業務を継続できる体制を構築したい |
解決の仕組み | オペレーターの3割を在宅勤務にする |
推進母体/体制 | ブラザー販売、ジェネシス・ジャパン |
活用しているデータ | コールセンターに対する顧客からの問い合わせ情報 |
採用している製品/サービス/技術 | クラウド型コンタクトソリューション「Genesys Cloud」(米ジェネシス製) |
稼働時期 | 2019年11月(クラウドコンタクトセンターの導入時期)/2020年4月(在宅コールセンターの導入時期) |