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自然言語処理のストックマーク、SaaSの満足度を高めるためにVoCの社内共有インフラを構築へ

DIGITAL X 編集部
2020年12月24日

自然言語処理に特化するベンチャーのストックマークは、サービスの顧客満足度を高めるために、VoC(顧客の声)を社内で共有する仕組みを構築する。顧客が抱える問題を正確に把握し迅速に対応できるようにするのが目的だ。ヘルプデスク関連ソフトウェアを提供する米Zendeskの日本法人が2020年12月2日に発表した。

 ストックマークは、自然言語解析に特化するベンチャー企業。テキスト変化やナレッジ抽出などの機能をSaaS(Software as a Service)として提供する。サービスの顧客満足度を高めるため、カスタマーサポートの仕組みを強化する。

 サポート対応の標準化・効率化に向けては、顧客からの問い合わせ情報と、CRM(顧客関係管理)システムが持つ情報、および自社プロダクトの情報を組み合わせ、顧客属性に合わせた配信パターンを作成した。顧客の声を拾いながらレコメンドできるプリセットも用意し、プロダクトからヘルプページへの導線を作り込んだ。

 ヘルプページの利用内容や頻度を可視化することで、顧客ニーズをヘルプページに反映させることで、より効果的なセルフサービスを実現したい考え。これまでに、問い合わせ件数は、従来の1日5~6件、多い場合に15件が3日に1件程度に減少しているという。

 今後は、VoC(顧客の声)および回答内容を蓄積し社内で共有する。カスタマーサポートシステムをハブとし、社内の情報連携やコミュニケーションを強化し、プロダクトの開発にも利用する。

 ストックマークのカスタマーサポート部門への問い合わせの多くは、プロダクト導入初期における学習方法や設定に関するもの。顧客によって課題が異なることから解決に時間がかかるケースもある。

 カスタマーサポートの仕組みとしては、米Zendesk製の「Zendesk Support Suite」を採用している。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名ストックマーク
業種サービス
地域東京都港区(本社)
課題顧客が抱えている問題を正確に把握し、迅速に対応するとともに、問い合わせ情報を元にプロダクトを改善し満足度を高めたい
解決の仕組み顧客サポート業務の効率を高めながら、同業務用システムをハブに、社内の情報連携やコミュニケーションを強化する
推進母体/体制ストックマーク、米Zendesk日本法人
活用しているデータ顧客からの問い合わせ情報
採用している製品/サービス/技術カスタマーサポート用ソフトウェア「Zendesk Support Suite」(米Zendesk製)