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独フォルクスワーゲン、車のプロトタイプ製作に3Dプリンティング技術を導入
2020年12月25日
独フォルクスワーゲンは、車をプロトタイプ製作にフルカラー・マルチマテリアルに対応した3D(3次元)プリンティング技術を導入した。設計工程における時間とコストの低減を図る。3Dプリンターを提供した米ストラタシスの日本法人が2020年12月3日に発表した。
独フォルクスワーゲンが導入したのは、フルカラーで複数素材による3D(3次元)プリンティング技術。車の設計工程にあるプロトタイプ製作において、同社の設計チームは最終製品を最大99%の精度で再現するプロトタイプを製作できるという(図1)。実物により近いモデルでシミュレーションすることで、設計者のパーツ設計能力の向上も期待する。
具体的には、硬度や柔軟性、不透明度、透明度などが異なる最大7種類の材料を使って、1回のプリンティングでフルカラーのプロトタイプを製作する。フォルクスワーゲンのPre-Series Centerチームはこれまでも、クルマのインテリア向けに布から皮革、木材に至る異なるテクスチャ表面のパーツを3Dプリンティングで製作してきた。今回、より先進的な透明材料「VeroUltraClear」を使用しガラスの透明度を再現したとしている(図2)。
フォルクスワーゲンが導入したのは、米ストラタシス製の3Dプリンター「J850」。合計2台を導入している。
企業/組織名 | 独フォルクスワーゲン |
業種 | 製造 |
地域 | 独ウォルフスブルク(本社) |
課題 | 自動車の設計に要するコストと時間を低減したい |
解決の仕組み | マルチカラー・マルチマテリアル対応の3Dプリンティング技術を用いて製品のプロトタイプを製作する |
推進母体/体制 | 独フォルクスワーゲン、米ストラタシス |
活用しているデータ | 自動車の設計情報 |
採用している製品/サービス/技術 | 3Dプリンター「J850」(米ストラタシス製) |