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フジキン、生産管理の標準化に向けてクラウド型ERPを導入

DIGITAL X 編集部
2020年12月28日

自動車部品メーカーのフジキンは、生産管理の標準化に向けてクラウド型のERPを導入した。独自開発してきた生産管理システムの運用負荷軽減も目指す。クラウドERPを提供する米インフォアの日本法人が2020年12月3日に発表した。

 フジキンは、トランスミッションやステアリングなどの自動車部品を手がける金属加工会社。トヨタ生産方式を用いて内外の自動車メーカー向けに月間150種類・800万個の部品を製造している。

 今回、生産管理の標準化を図るためにクラウド型ERPを採用した。生産管理を中心に、購買管理、販売管理、在庫管理を支えるシステム基盤としてとして、2021年1月から本番稼働させる予定だ。

 同社はこれまで、生産管理システムを独自開発してきた。ただ、新規の要件に迅速に対応できないという課題が表面化してきた。今後は、予定している新しい取引に必要な要件に、カスタマイズ不要で対応できることから、システムの標準化を実現できると期待する。

 また運用面でも属人化し一部の従業員に依存していたため、クラウド型ERPへの切り替えでシステム運用負荷の軽減を図る。標準化を含め、システム管理工数を1カ月あたり170時間削減できると見込んでいる。

 フジキンが採用したのは、製造業向けクラウドERPの「Infor CloudSuite Industrial」(米インフォア製)。トヨタ生産方式に適合した生産計画機能を含め、標準機能が既存業務の85%に対応していることを評価した。

 Infor CloudSuite Industrialの導入に際しては、インフォアジャパンのパートナー企業であるネオアクシスが「体験型PoC(概念実証)サービス」によって支援した。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名フジキン
業種製造
地域埼玉県八潮市(本社)
課題自動車部品の生産管理システムの標準化を図り、運用負荷を軽減したい
解決の仕組みパッケージ型のクラウドERPを導入し、独自開発に伴う属人化を排除する
推進母体/体制フジキン、インフォアジャパン、ネオアクシス
活用しているデータ生産管理を中心に購買管理、販売管理、在庫管理に用いるデータ
採用している製品/サービス/技術製造業向けクラウドERP「Infor CloudSuite Industrial」(米インフォア製)
稼働時期2021年1月