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神奈川県海老名市、問診から適切な診療先をAIで案内

DIGITAL X 編集部
2020年12月30日

神奈川県海老名市は、市民への適切な受診を促すために「AI受診相談システム」を2020年12月9日から運用している。市民がPCやスマートフォンから入力した問診内容から適切な診療先をAI(人工知能)を使って案内する。同日に発表した。

 神奈川県海老名市が導入した「AI受診相談システム」は、市民に適切な診療先を案内するためのもの(図1)。PCやスマートフォンから入力した問診内容に応じて案内する。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大防止や医療機関の負担軽減、受診控えによる重症化リスクの低減を図るのが目的だ。海老名市医師会、海老名総合病院とともに取り組む。

図1:海老名市が導入した「AI受診相談システム」の案内の流れ

 市民はAI受診相談システムにPCやスマホでアクセスし、20問程度の質問に回答する。症状と位置情報に基づきAI(人工知能)技術により参考としての病名と近隣の診療所を案内する。

 特にCOVID-19の症状がある場合は、市が特設するコールセンターにつなぎ、適切な受診を促すことで、感染拡大や重症化を防ぎたい考え。海老名市民は、個人情報などを登録することなく相談システムを無料で利用できる。

 AI受診相談システムは、問診システムなどを開発するベンチャー企業Ubieの「AI問診ユビー」と「AI受診相談ユビー」を利用して開発した。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名神奈川県海老名市
業種公共
地域神奈川県海老名市
課題COVID-19の感染拡大を防ぐとともに、市民の受診控えによる重症化を防ぎたい
解決の仕組み質問に答えると適切な診療先を案内する「AI受診相談システム」を導入する
推進母体/体制海老名市、海老名市医師会、海老名総合病院
活用しているデータ20程度の問診結果
採用している製品/サービス/技術「AI受診相談システム」(Ubie製)
稼働時期2020年12月9日