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鴻池組、IoT建機のBIMモデルに基づく施工を実証

DIGITAL X 編集部
2020年12月30日

鴻池組は、建設現場でのIoT(Internet of Things:モノのインターネット)建機の制御にBIM(Building Information Modeling)モデルを基に作成した掘削データを連携させる仕組みを実証した。施工業務の高度化および生産性の向上を目指す。実証に協力した福井コンピュータアーキテクトが2020年12月9日に発表した。

 鴻池組が実証したのは、BIM(Building Information Modeling)モデルを基に出力した掘削データによるIoT(Internet of Things:モノのインターネット)建機の制御(図1)。大阪府に建設中の自社研究施設「KONOIKEテクノセンター(仮称)」で実施した。建設現場でのIT活用を推進し、施工の高度化と生産性向上を図る。

図1:BIMデータとIoT建機を連携し業務の効率化を図る

 具体的には、BIM施工支援システム「GLOOBE Construction」(福井コンピュータアーキテクト製)で作成した掘削データと、建築・土木業界におけるオープンなデータ交換フォーマットである「LandXML」形式のデータを使って、日立建機製IoT油圧ショベル「ZAXIS135USX-6」を動作させた。

 従来、IoT建機の制御には、施工現場の3D(3次元)データを作成・修正・変換する必要があった。BIMデータを基にした建機との連携が可能になることで、データ整備に関する手間が省け、施行業務の効率化が図れるとしている。

 今後は、ドローンで測量した点群測量データをGLOOBE Constructionへ連携させることで、ドローンによる測量から土工計画、掘削作業までの業務連携もスムーズになるためBIM/CIM連携について積極的に取り組む計画だという。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名鴻池組
業種製造
地域大阪市(本社)
課題建設現場にITを活用し、施工の高度化および業務の効率化を図りたい
解決の仕組みIoT建機をBIMデータから生成するデータで制御できるようにする
推進母体/体制鴻池組、福井コンピュータアーキテクト、日立建機
活用しているデータBIMデータ、LandXMLデータ
採用している製品/サービス/技術BIM施工支援システム「GLOOBE Construction」(福井コンピュータアーキテクト製)、IoT油圧ショベル「ZAXIS135USX-6」(日立建機製)