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中国の大手食品グループHSH、グループ全体の最適化に向けた共通プラットフォームを構築へ

DIGITAL X 編集部
2020年12月31日

中国の大手食品グループ会社であるJiangxi Huangshanghuang Group Food(HSH)は、グループのシステム全体を統一する統合プラットフォームを構築するためにクラウド型ERP(統合基幹業務システム)を導入した。財務からサプライチェーン、生産、ロジスティクスまでをグループ全体で最適化を図る。クラウド型ERPを提供した米インフォアの日本法人が2020年12月10日に発表した。

 中国のJiangxi Huangshanghuang Group Food(HSH)は、中国全土に4500拠点を持つ大手食品グループ会社。今回、グループ全体の財務業務からサプライチェーン、生産、ロジスティクスなどのシステム全体を統一する統合プラットフォームを構築するためにクラウド型ERPの導入を決めた(写真1)。

写真1:中国Jiangxi Huangshanghuang Group Food(HSH)のクラウド型ERP導入に向けた調印式の様子

 統合プラットフォームにより、管理システムおよび管理プロセスを標準化し、組織の最適化、生産性の向上を図る。サプライチェーンも全面的に見直し、生産・供給・販売を連携させた生産計画システムも再構築する考えだ(写真2)。

写真1:中国(HSH)グループの生産現場の様子

 HSHグループでは、ビジネスの急速な拡大に伴い、市場の変化への対応や、人員構成および業務プロセスの最適化、サプライチェーンの連携強化、コストの削減や管理の強化など、事業全般における効率の改善が課題になっていた。

 HSHが採用したのは、食品・飲料業界向けクラウドERPである「Infor CloudSuite Food & Beverage」(米インフォア製)。食品・飲料業界に特化した機能があり拡張性が高い点などを評価したとしている。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名中国Jiangxi Huangshanghuang Group Food(HSH)
業種流通・小売り
地域中国江西省
課題グループにおける事業の急速な拡大に伴い、事業全般における効率の改善が必要になっていた
解決の仕組みグループ全体の業務を、財務からサプライチェーン、生産までを統合して管理し、業務プロセスの標準化を進め全体最適を図る
推進母体/体制Jiangxi Huangshanghuang Group Food、米インフォア
活用しているデータ財務データ、サプライチェーンおよび生産、ロジスティクスに関するデータなど
採用している製品/サービス/技術食品・飲料業界向けクラウドERP「「Infor CloudSuite Food & Beverage」(米インフォア製)