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京都府舞鶴市、地域の観光イベントにビーコンを使う位置情報プラットフォームを利用

DIGITAL X 編集部
2020年12月31日

京都府舞鶴市は、地域の活性化のための観光イベントにビーコンを使って位置情報を把握できるプラットフォームを利用する。スマートフォン用アプリケーションを使ったスタンプラリーやクーポン配信などを実施し、各種データを舞鶴市や周辺地域の活性化に利用する。アプリ開発を支援したスイッチスマイルが2020年12月10日に発表した。

 京都府舞鶴市は、地域活性化に向けた観光イベントを2020年12月4日から実施している(図1)。スマートフォン用アプリケーションを使ったスタンプラリーやクーポン配信などを実施するもので、そのためにビーコンを使った位置情報プラットフォームを利用している。イベント中はアプリとビーコンの接触データが取得できるため、舞鶴市の観光行動データとしてマーケティング施策に利用する計画だ。

図1:ビーコンを使った観光イベントの1つ「海軍ゆかりの光の公園デジタル迷路脱出ゲーム」

 実施している観光イベントは、「海軍ゆかりの光の公園デジタル迷路脱出ゲーム」と「海軍ゆかりの軍艦通りデジタルスタンプラリー」の2つ。それぞれに専用のスマホアプリ「舞鶴光の迷路デジタルクイズ」と「舞鶴デジタルレシートラリー」を用意する。政府によるGo To 商店街事業の一環として、2021年2月14日まで実施する。

 いずれのイベントにも、ビーコンを使ったアプリの開発・実行基盤を利用している。脱出ゲームでは、会場になる公園内に指向性ビーコンを設置し、参加者は専用アプリでビーコンの信号を検知し、出題地点のスタンプをアプリ上で獲得する。スタンプラリーでは、商店街の店舗や観光スポットに設置したビーコンを専用アプリで検知すると、スタンプや地域情報を受け取れる。

 ビーコンを使ったアプリの開発・実行基盤には、「街活ビーコンプラットフォーム」(スイッチスマイル製)を採用した。

 同プラットフォームは、ビーコンを使った位置情報基盤「pinable」と同基盤に対応した「pinableビーコン」を核に、ビーコンと位置情報を送受信できるアプリ、アプリがビーコンの信号を検知した際にコンテンツをプッシュ配信するシステム、アプリ用の各種コンテンツを管理するCMS(コンテンツ管理システム)、および行動分析機能からなっている。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名京都府舞鶴市
業種公共
地域京都府舞鶴市
課題舞鶴市や周辺地域の来訪者数の増加、回遊を促進し地域の活性化を図りたい
解決の仕組み商店街や観光スポットにビーコンを設置し、その信号を検知できるアプリを使った観光イベントを実施する。併せてイベント中の回遊データなどを取得しマーケティング活動に利用する
推進母体/体制東舞鶴商店街連盟、スイッチスマイル
活用しているデータビーコンとの接触・位置データ
採用している製品/サービス/技術アプリ開発基盤「街活ビーコンプラットフォーム」(スイッチスマイル製)
稼働時期2020年12月4日から2021年2月14日まで(観光イベント実施時期)