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電子部品をネット販売する米マウザー、物流センターの自動化で作業ロボットを導入
電子部品のネット販売商社である米マウザー・エレクトロニクスは、物流センターに作業ロボットを導入し自動化を実現した。パレットのピッキングや梱包、積み込みなどの作業にロボットを使い業務の効率化を図った。2020年12月11日に発表した。
電子部品をネット販売する米マウザー・エレクトロニクスは、自社の物流センター(米テキサス州ダラス・フォートワース)における業務の自動化に取り組んでいる。顧客からの注文を、効率的かつ正確に処理するのが目的だ。
物流センターは、本社キャンパス内にあり、1100超のブランドを対象に、製品品番(SKU)数で100万種類以上の電子部品を扱っている。1000人超の倉庫スタッフが業務に当たっており、毎週数万件の受注に対し通常1件15分以内で処理しているという。
業務効率を高めるために、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)技術や無線システム、タブレット端末などの利用環境を整備しているほか、より自動化を進めるために、パレットのピッキング、梱包、積み込みなど幅広い作業にロボットを導入している。
具体的には、垂直リフトモジュール(VLM)を55台、自動梱包システムの「I-Pack」を複数台稼働させている。VLMは、棚と自動昇降機を備えた縦型ファイルキャビネットで、部品を従業員の作業場所まで運んでくる。現在は、自動倉庫システム「Perfect Pick」(米OPEX製)の導入にも取り組んでいる。
マウザーの事業担当シニアバイスプレジデントであるピート・ショップ氏は、「先進自動化システムの導入は主に、効率性、生産性、正確性、スピードの向上に貢献する。新システムは、より持続可能な稼働体制と顧客満足の向上を促す重要な推進力にもなる。センシングとロボット技術がより向上すれば、さらにスマートに働けるだろう」と述べている。
企業/組織名 | 米マウザー・エレクトロニクス |
業種 | 流通・小売り |
地域 | 米テキサス州(本社、物流センター) |
課題 | 物流センターにおいて、効率的かつ正確な注文処理の実現したい |
解決の仕組み | IoTなどのセンシング技術の活用に加え、物流センターで発生する種々の業務にロボットを導入しを自動化を進める |
推進母体/体制 | 米マウザー・エレクトロニクス |
活用しているデータ | 受注データ、商品データなど |
採用している製品/サービス/技術 | 垂直リフトモジュール、自動梱包システム「I-Pack」、自動倉庫システム「Perfect Pick」(米OPEX製) |