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アスクル、コンタクトセンターの在宅運用の強化に向けパブリッククラウド型に移行

DIGITAL X 編集部
2021年1月5日

通販大手のアスクルはコンタクトセンターの在宅運用を強化するために、クラウド環境をこれまでのプライベート(自社専用)からパブリック(共有)型に2021年5月をメドに移行する。顧客接点としてのチャネル強化も図る。クラウドを提供するジェネシス・ジャパンが2020年12月16日に発表した。

 アスクルのコンタクトセンターでは、商品や配送に関する問い合わせに対し、チャットボットとオペレーターによるサービスを組み合わせたハイブリッド体制で対応している。今回、在宅でのコンタクトセンター業務を強化するために、コンタクトセンターのクラウド環境を、2014年から運用しているプライベートクラウド環境から、パブリッククラウド環境に切り替える。

 在宅業務の強化では、AI(人工知能)を使った音声IVRサービスの提供およびセルフサービスの拡大や、音声をテキスト化することでマイニングとFAQ(良くある質問と答)/ナレッジの自動生成によるサービスの向上を予定する。

 併せて、CRM(顧客関係管理)システムとの連携を強化し、顧客からの問い合わせ電話の後処理を効率化するほか、オムニチャネル系のデータをクロス分析することで業務効率を高める。

 パブリッククラウドには米ジェネシス製の「GenesysCloud」を採用する。音声のテキスト化/マイニングなどのAIには「GoogleCloudContactCenterAI」(米Google製)を利用する。

 GenesysCloudへの移行は2021年5月末に完了させる予定。クラウド環境の切り替えで、柔軟性の高いオペレーションを実現するとともに、週次でリリースされる機能強化にも期待する。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名アスクル
業種流通・小売り
地域東京都江東区(本社)
課題新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対応を含め、コンタクトセンターの在宅運用を強化するとともに、セルフサービスの拡大などで業務効率を高めたい
解決の仕組み在宅運用が容易なパブリック型のコンタクトセンター用クラウドサービスを利用する
推進母体/体制アスクル、ジェネシス・ジャパン
活用しているデータコンタクトセンターの問い合わせ内容とオペレーターの対応情報など
採用している製品/サービス/技術パブリック型コンタクトセンターのクラウドサービス「GenesysCloud」(米ジェネシス製)
稼働時期2021年5月末