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ミャンマーのヤンゴン市、廃棄物の収集・運搬計画の作成に量子コンピューティング技術を活用

DIGITAL X 編集部
2021年1月13日

ミャンマー連邦共和国のヤンゴン市は、廃棄物を収集・運搬するための計画作成に量子コンピューティング技術を活用し、同業務の効率化を図る。同取り組みに協力する日本工営とグルーヴノーツが2020年12月22日に発表した。

 ミャンマー連邦共和国のヤンゴン市が取り組むのは、都市レベルの廃棄物戦略の策定および量子コンピューティングやAI(人工知能)の技術を使った「廃棄物収集運搬システム」の整備。ミャンマーは経済成長率が6%台と高い一方で、廃棄物処理などの社会インフラの整備が追いついていない。中心地のヤンゴン市の廃棄物収集量は2011年からの5年間で1.7倍に増加し、廃棄物問題が深刻だ。

 今回、グルーヴノーツが提供する量子コンピューティング技術を搭載したクラウド基盤「MAGELLAN BLOCKS(マゼランブロックス)」を使って、廃棄物収集運搬業務の計画作成の最適化を図り、廃棄物管理に当たる人材の配置や業務効率・運搬効率を高めたい考えだ(図1)。

図1:ヤンゴン市が取り組む廃棄物管理業務の効率化のイメージ

 廃棄物の収集運搬業務では、「作業員を増やさずに規定の労働時間内で収集量を増やしたい」「収集車の積載率を最大化し処分場までの往復回数を減らしたい」といった課題がある。

 こうした課題を解決するための計画作成には複雑な条件を考慮する必要がある。ここに量子コンピューティング技術を適用することで、最適なシフトや作業計画、運搬経路を作成する。

 今回と取り組みは、環境省の「令和2年度 脱炭素社会実現のための都市間連携事業」として日本工営が実施する。実施に当たり、ヤンゴン市の姉妹都市である福岡市から検討内容への助言や現地活動への支援を受け、福岡市拠点のベンチャー企業であるグルーヴノーツの技術を利用する。他に、ミャンマーでイオンモールを運営するAEON MALL SHWE TAUNG、三菱パワー、三菱重工エンジン&ターボチャージャも参画している。

 グルーヴノーツが、海外における都市活動の最適化に取り組むのは今回が初めて。今後は、最適な都市交通と環境づくりに向けた「グリーンリカバリー促進事業」において、さまざまな施策を検討・推進し、ミャンマーのスマートシティ化や産業の発展に寄与したい考えで、他都市への展開も視野に入れる。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名ミャンマーのヤンゴン市
業種公共
地域ミャンマーのヤンゴン市
課題廃棄物の収集・運搬業務を効率化したい
解決の仕組み廃棄物の収集・運搬計画作成に量子コンピューティングとAIの技術を活用し、廃棄物の回収計画の最適化を図る
推進母体/体制ミャンマーのヤンゴン市、日本工営、グルーヴノーツ、福岡市
活用しているデータ廃棄物の発生量、交通渋滞など道路の情報など
採用している製品/サービス/技術量子コンピューティング技術を搭載したクラウド基盤「MAGELLAN BLOCKS(マゼランブロックス)」(グルーヴノーツ製)