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京王電鉄、東京・多摩エリアでMaaSの実証実験

DIGITAL X 編集部
2021年1月13日

京王電鉄は、東京・多摩エリアにおいてMaaS(Mobility as a Service)の実証実験を2021年1月から開始する。乗車券と買い物券や施設利用券をセットにしたデジタルチケットを販売するなどで、移動と生活の利便性を高めるのが狙い。2020年12月25日に発表した。

 京王電鉄の「TAMa-GO」は、東京・多摩エリアを対象にしたMaaS(Mobility as a Service)。東京多摩エリアの交通利便性の向上および生活利便性の向上を図るのが目的で、その実証実験を2021年1月13日〜2月28日まで実施する。

 TAMa-GOでは、(1)交通サービスの統合、(2)ラストワンマイルの補完、(3)生活利便性の向上、(4)エリアの魅力発信の4つのサービスを提供する(図1)。2020年12月25日にスマートフォン専用サイトを開設している。

図1:京王電鉄のMaaSの概略

 実験ではまず、1月13日からデジタルチケットを販売する(図2)。デジタルチケットを表示したスマホを係員に見せるだけで改札を通過できる。

図2:デジタルチケットの使用例

 デジタルチケットでは、京王線および多摩モノレール・京王線の乗車券、および、ショッピングセンター「京王聖跡桜ヶ丘SC」の買い物券や娯楽施設「京王高尾山温泉/極楽湯」の入館券などを用途別に組み合わせて販売する。多摩/高尾山エリアのスポット情報を掲載したデジタルマップも提供する。

 1月26日からは、聖蹟桜ヶ丘駅から特定エリアに向かうタクシーの相乗り型輸送サービスを開始する。料金は一律500円。京王聖跡桜ヶ丘SCおよび京王ストア桜ヶ丘店で1レシート5000円以上購入した顧客には当日有効の乗車券1人分を提供する。

 さらに2月1日からは、バスのIC定期券利用者を対象に京王多摩センター駅最寄りのサテライトオフィス「KEIO BIZ PLAZA」と、シェアサイクル「HELLO CYCLING」、駐車場利用券をセットにした「モットサブスク」を100人限定で販売する。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名京王電鉄
業種交通
地域東京都多摩市(聖蹟桜ヶ丘駅など)
課題多摩エリアの交通および生活の利便性を高めたい
解決の仕組み乗車券と買い物券をセットにしたデジタルチケットの発行や相乗り型輸送サービスなどからなるMaaSを提供する
推進母体/体制京王電鉄
活用しているデータ交通・輸送サービスの提供に伴って発生する各種情報および多摩エリアの観光情報など
採用している製品/サービス/技術デジタルチケット
稼働時期2021年1月13日〜2月28日まで(実証実験の期間)