• UseCase
  • 物流

佐川グローバルロジスティクス、次世代物流センターでのピッキング業務の自動化に向けロボットを連携

DIGITAL X 編集部
2021年1月12日

佐川グローバルロジスティクスが、ピッキング業務の自動化・効率化に向けて、ストレージシステムとピースピッキングロボットの連携を図る実証実験に取り組んでいる。を開始した。2020年12月23日に発表した。

 SGホールディングスグループの物流サービス会社である佐川グローバルロジスティクスは、次世代大規模物流センター「Xフロンティア」において、2021年3月の稼働を予定するストレージシステムにピースピッキングロボットを連携させる実証実験に取り組んでいる(図1)。省人化・自動化を図ることで、通販業者向け物流サービス「シームレスECプラットフォーム」のサービス向上を図るのが狙い。

図1:ストレージシステムとピースピッキングロボットを連携し、省人化・自動化を図る

 2021年3月に稼働させるストレージシステムは、高密度に収納したコンテナを自走式のロボットが取り出す「AutoStore」(ノルウェーのAutoStore AS製)。AutoStoreではコンテナの出し入れは自動化されているが、コンテナへの荷物の保管や取り出しは人手で実施する仕組みだ。

 今回、AutoStoreにピースピッキングロボット「RightPick」(米RightHand Robotics製)を連携することで、荷物のコンテナへの出し入れまでを自動化したい考え(写真1)。AutoStoreとピッキングロボットの自動連携は国内では、これが初めてという。

写真1:次世代大規模物流センター「Xフロンティア」で連携を図るストレージシステムの「AutoStore」(左)と、ピッキングロボットの「RightPick」

 すでに、AutoStoreでの入庫・出庫作業とRightPickの動作特性が合致していることは確認済み。現在は、業務ライン全体の効率化・省人化および生産性を維持できるかどうかを確認している。

 実験には、グループのシステム関連サービス会社のSGシステムと、AutoStoreの正規代理店であるオカムラが参画している。SGシステムは、今回の検証で得た知見を物流サービスの向上に生かしたい考え。オカムラはRightHand Roboticsとパートナーシップ契約を締結している。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名佐川グローバルロジスティクス
業種物流
地域東京都品川区(本社)
課題物流センターの入出庫作業の省人化・自動化を図り通販業者向け物流サービスのサービス向上の図りたい
解決の仕組み自走式ロボットを使うストレージシステムとピッキングロボットを連携させ、人手による作業を削減する自動化する
推進母体/体制佐川グローバルロジスティクス、SGシステム、オカムラ
活用しているデータ入出庫に関するデータ、顧客からの受注情報など
採用している製品/サービス/技術ロボットストレージシステム「AutoStore」(ノルウェーのAutoStore AS製)、ピッキングロボット「RightPick」(米RightHand Robotics製)
稼働時期2021年3月(AutoStoreの稼働予定時期)