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スウェーデンの空気清浄機メーカーのブルーエア、生産性を高めるための製造プラットフォームを構築

DIGITAL X 編集部
2021年1月18日
写真1:スウェーデンのブルーエアが発売したコネクテッド空気清浄機「HealthProtect」(日本での製品名は「Blueair Protect」)

スウェーデンの空気清浄機メーカーであるブルーエアは、生産性を高めるために、製造プラットフォームを構築し、製品の組み立てや検品作業を自動化した。クラウドベースのIoT(Internet of Things:モノのインターネット)基盤も構築し、リモート管理に対応した空気洗浄機を開発した。プラットフォームを開発した米アクセンチュアの日本法人が2021年1月7日に発表した。

 スウェーデンのブルーエアは、英ユニリーバ傘下の空気洗浄機のメーカーで家庭用と業務用を手掛ける。今回、新たな製造プラットフォームを開発し、空気清浄機の組み立てや検品作業を自動化した。生産性の向上が実現したとする。

 製造プラットフォームと併せて、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)基盤をAWS(AmazonWebService)上に構築した。同IoT基盤は、製品のIoT化を図るためで、最初のコネクテッド空気清浄機「HealthProtect」を発売した(写真1)。日本市場でも2020年11月26日に「Blueair Protect」として発売している。

 HealthProtectの利用者は、モバイルアプリケーションや多言語の音声コマンド(日本では未対応)を使って、室内の空気をリモートで管理したり、フィルター交換時期の通知を受け取ったりできる。空気清浄機のファームウェアもリモートでデバッグと自動更新される。

 ブルーエアは、IoT化により製品の利便性を向上させるとともに、顧客にフィルターの交換時期を通知することで、フィルターの売り上げ増加につなげたい考えだ。

 製造およびIoTのプラットフォームは米アクセンチュアが構築した。これらによりブルーエアは生産性の向上のほか、クラウド関連支出の削減ができたとしている。今後、両プラットフォームを使って、迅速な製品開発やサービスの向上を推進する。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名スウェーデン・ブルーエア
業種製造
地域スウェーデン・ストックホルム(本社)
課題空気清浄機の生産性を高めると共に、製品のIoT対応を図り付加価値を高めたい
解決の仕組み製造プラットフォームにより、製品の組み立てや検品の自動化を図る。IoT基盤の構築によりIoT対応の空気清浄機を開発し、利用者にフィルターの交換時期を通知する
推進母体/体制ブルーエア、アクセンチュア
活用しているデータ空気清浄機の製造工程および稼働状態に関する情報
採用している製品/サービス/技術IoT基盤のためのクラウド「AWS(Amazon Web Services)」