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学研ホールディングス、教育と介護領域での共創に向けたCVCを立ち上げ30億円を投資

DIGITAL X 編集部
2021年1月19日

学研ホールディングスがCVC(Corporate Venture Capital)投資プロジェクトを開始する。教育と医療介護の領域でのスタートアップ企業との共創を加速させるため、2025年までに総額30億円規模の投資を実行する。2021年1月13日に発表した。

 学研ホールディングスが開始する「Gakken Innovation-Tech Fund(Gakken Capital)(仮称)」は、教育と介護領域に取り組むスタートアップ企業を主な対象にした投資プロジェクト。コーポレートVenture Capital(VC)を立ち上げ、学研グループにおいて2025年までに総額30億円規模の投資を実行する。新規事業の創出、オープンイノベーション(共創)、既存事業の成長・変革の推進が目的だ。

 Gakken Capitalは、案件の発掘や投資先の決定、投資先のモニタリングなどの投資プロセスを推進する。投資検討チームとして、学研ホールディングスの会計財務、経営戦略、デジタルの各分野の担当部門と、CVCに関する知見・経験を持つ外部の専門家が協働する。

 投資対象は、(1)EdTech(教育)/CareTech(医療介護)領域でサービスや技術、顧客基盤をもつ企業、(2)学研グループおよび学研グループが提携・協業する企業との技術・販売・人材等の事業/経営シナジーが期待される企業、(3)学研グループの事業拡張において重要なデジタルトランスフォーメーション(DX)推進に関連するITサービス/システムの企画・開発力をもつ企業。

 いずれも、事業が本格成長し始めたミドルステージと、事業が安定し成長段階にあるレイターステージの企業を中心に投資する。高い事業シナジーが見込まれる場合は、起業直後のスタートアップ企業への投資も想定する。マイナー投資を中心に事業戦略上の必要性に応じて過半数以上のマジョリティ投資も検討する。

 学研グループは、スタートアップ企業への投資プロセスを通じて、イノベーティブな企業の資産と自グループの資産を融合し、教育と医療福祉の両分野での課題解決に取り組む。波及効果として、グループの組織・人事・企業風土をより時代に合うように変えることも狙う。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名学研ホールディングス
業種教育
地域東京都品川区(本社)
課題教育と医療福祉の両分野での課題解決に取り組むに当たり、学研グループの資産を最大化できるようスタートアップ企業などとの共創を推進したい
解決の仕組みCVC(Corporate Venture Capital)を立ち上げ投資プロジェクトを実施し、EdTech(教育)/CareTech領域のスタートアップなどに投資し新規事業を創出する
推進母体/体制学研ホールディングス、CVCに関する知見・経験をもつ外部の専門家
活用しているデータEdTech/CareTech領域のスタートアップ企業などの会社情報やテクノロジー情報など