トヨタのサブスクサービス「KINTO」、移動に関するサービスを提供するマーケットプレイスを開設

　KINTOは、トヨタ自動車の新車を任意保険や税金、保守費なども含めて毎月定額で提供するクルマのサブスクリプションサービスの提供会社である。トヨタ車を対象にした「KINTO ONE」とレクサス車を対象にした「KINTO FLEX」を展開し、いずれも店頭のほかWebサイトからも申し込める。

　今回、各種モビリティサービスを提供するオンラインマーケットプレイス「モビリティマーケット（モビマ）」を構築し、2021年4月にオープンさせる。国内外のパートナー企業と提携し、キャンピングカーを利用したワーケーションや、複数の移動手段を組み合わせたMaaS（Mobility as a Service）などのサービスを販売する。

　2021年1月時点で提携が決まっているパートナー企業と、提供予定のサービスの内容は表1の通り。

　モビマで提供するサービスは、次の5つのカテゴリーで展開する（図1）。「移動の楽しさ・安心・快適につながるサービスを揃える」としている。

図1：「モビリティマーケット（モビマ）」で提供するサービスの5つのカテゴリー

（1）新しい生活の扉を開こう ：ニューノーマル時代の新たな移動体験＝キャンピングカーを利用したワーケーションやシェアサイクルで巡る旅、ドライビングシアターなど

（2）心躍るスペシャルな体験を ：クルマを使った非日常体験＝海外でのKINTOブランドのカーシェアやモータースポーツの観戦・体験、クルマでしか行けないようなローカルでの食事と体験など

（3）クルマをとことん楽しもう ：快適なクルマ時間を演出するサービス＝カーコーティングやレジャー時の駐車場予約、クルマの中で流す音楽、お出かけを楽しくするカメラなど

（4）もっと気持ちよく、軽やかに ：シームレスでストレスフリーな移動サービス＝クルマ・電車・バス・船など複数の移動手段を組み合わせたMaaSやリムジンによる自宅から空港への送迎など）

（5）やさしく移動を応援 ：移動の安心安全をサポートするサービス＝ドライビングレッスンや移動する日をピンポイントでカバーする保険、クルマの中の除菌など

　なおKINTOの申込数は、サービス開始の2019年3月から2020年12月までの累計で約1万2300件。2020年は、車種の拡大や契約プランの追加、若年層に向けたマーケティング施策などにより6月以降は単月で1000件を超え、7月から12月までの期間では前年同期間比で6倍以上に増えたという。