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三菱地所、「バーチャル丸の内」を構築し新しいまちのあり方を検証へ

DIGITAL X 編集部
2021年2月2日

三菱地所は、新しいまちのあり方を提案・検証するために、VR(仮想現実)技術を使って東京・丸の内の街区をデジタル空間に再現した映像配信プラットフォーム「バーチャル丸の内」を構築した。同空間にアクセスするためのアプリケーションを2021年2月21日から公開する。2021年1月20日に発表した。

 三菱地所が構築した「バーチャル丸の内」は、東京・丸の内にある「丸の内ビル」の1階のイベントスペース「マルキューブ」をVR(仮想現実)技術を使って再現したもの(図1)。コロナ禍で人々が実際にまちを訪れる機会が減るなかで、新しいまちのあり方を検証する。

図1:丸ビル内の実際の「マルキューブ」(左)と「バーチャル丸の内」上のマルキューブ

 バーチャル丸の内には、映像配信が可能なイベントステージを設置し、イベントやカンファレンスなどをライブ配信していく(図2)。

図2:「バーチャル丸の内」のイベントステージのイメージ

 同ステージにアクセスするためのSNSアプリケーション「cluster」(クラスター製)を2020年2月21日から公開する。同アプリの利用者は、各種イベントにアバターを介してコメントしたり、ハートマークや拍手を送ったりペンライトを振ったりができるという(図3)。

図3:「バーチャル丸の内」のイベントステージを利用者から見たイメージ

 コロナ禍にあって実際に丸の内を訪れる人の数が減っている。三菱地所はバーチャル丸の内を通じて、丸の内を身近に感じてもらうとともに、(1)デジタル空間における、まちのあり方やリアルなまちとの融合、(2)新たな賑わいや出会い、コミュニケーションが生まれるような、まちのあり方を検証する。

 今後も、デジタル空間の拡大・展開を図るとともに、新型コロナに伴う新しい生活様式にあっても、人が集まり体験を共有できる場所としてバーチャル丸の内を活用していく。

 なおオープン初日の2021年2月21日には、よしもと有楽町シアターと共同で「バーチャル丸の内フェス」を開催する。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名三菱地所
業種サービス
地域東京都千代田区(本社)
課題コロナ禍で実際に街に出掛けられない状況でも丸の内を身近に感じてもらいたい
解決の仕組みデジタル空間に丸の内を再現し、バーチャル空間における新たな賑わいや出会いを創出し、新しいまちのあり方を検証する
推進母体/体制三菱地所、クラスター
活用しているデータ丸の内ビルの画像情報など
採用している製品/サービス/技術VR(仮想現実)、バーチャルSNSアプリケーション「cluster」(クラスター製)
稼働時期2021年2月21日