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仙台市、コンクリート橋梁の点検・診断へのAI技術活用を実証実験

DIGITAL X 編集部
2021年2月9日

仙台市はコンクリート橋梁を点検・診断するためにAI(人工知能)技術を使うシステムの実証実験を開始した。老朽化が進む橋梁の点検・診断業務の省力化と品質向上を図る。共同で取り組む日本ユニシスが2021年1月26日に発表した。

 仙台市が取り組むのは、コンクリート橋梁を点検・診断業務にAI(人工知能)技術を適用することの実証実験。橋梁の劣化個所を撮影し、その画像を元にAI技術を使って劣化要因や健全度を判定する(図1)。2021年1月から開始している。

図1:橋梁の点検・診断業務における実証実験の進め方

 実験では、日本ユニシスが提供するAI橋梁診断支援システム「Dr.Bridge」を使用する。日本ユニシスは、仙台市での点検結果をデータ化し、AIの学習データにすることでdr.Bridgeの診断エンジンの精度向上を図る。

 今回の実験は、「近未来技術実証ワンストップセンター事業」の一環として実施する。同事業は、仙台市が民間企業からの提案を一括で受け付ける組織としてまちづくり政策局政策企画部プロジェクト推進課内に設置した「クロス・センダイ・ラボ」が運営するもの。同ラボは、担当部局が明確でなかったり、複数部局にまたがったりするような案件などを扱っている。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名仙台市
業種公共
地域仙台市
課題老朽化が進む橋梁の点検および診断業務の省力化と品質向上を図りたい
解決の仕組み橋梁の劣化部分を撮影した画像をAI技術で分析し要因と健全度を判定する
推進母体/体制仙台市、日本ユニシス
活用しているデータ橋梁を撮影した画像
採用している製品/サービス/技術AI橋梁診断支援システム「Dr.Bridge」(日本ユニシス製)
稼働時期2021年1月