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出光、会津若松市にデジタルな地域サービスモデルの創出拠点を開設

DIGITAL X 編集部
2021年2月9日

出光興産はオープンイノベーションのための拠点を福島県会津若松市にあるICTオフィスビル「スマートシティAiCT(アイクト)」内に2021年1月26日に開設した。モビリティや分散型エネルギーなどの分野で新たな地域サービスモデルの創出を産学官民の連携で目指す。同日に発表した。

 出光興産が新設した「会津創生センター」は、地域に向けた新規サービスを創出するための拠点。新規事業の開発機能の一部を移管し、次世代事業につながるプロジェクトを検討・実証する。具体的には、モビリティ、分散型エネルギー、サーキュラーエコノミーなどの分野で、データとデジタル技術を使ったサービスモデルの創出するのが目的だ。

 会津創生センターは、会津若松市が2019年4月に開設した「スマートシティAiCT(アイクト)」内に置く(図1)。AiCTは同市のスマートシティプロジェクトにおいてデジタル関連企業の集積を目的にしたオフィスビルである。

図1:出光興産が「会津創生センター」を置いた「スマートシティAiCT」の外観

 出光は、AiCTの入居企業群や地元の会津大学、出光の関係会社である若松ガスをはじめとする地元企業、および出光の特約販売店とのオープンイノベーション(共創)に取り組む。会津若松市が強みとするデータ連携基盤(通称:都市OS)とデジタル技術を活用し、市民参加型での実証を目指す。

 将来的には、都市OSを活用したデータ駆動型のビジネスモデルを構築し、安心・安全・便利で快適なまちづくりと地域雇用の創出に貢献したい考えだ。

 会津若松市は、東日本大震災以後の復興および地域の活力向上を目的に2013年から「スマートシティ会津若松」を推進している。対象分野は、健康や福祉、観光、教育、防災、エネルギー、交通、環境などと幅広い。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名出光興産
業種交通
地域東京都千代田区(本社)
課題データとICTを活用した次世代事業につながる新たな地域サービスモデルを創出したい
解決の仕組みデータ連携基盤とICTを強みとする福島県会津若松市に新規事業開発機能を持つ拠点を開設し、産学官民連携によりモビリティや分散型エネルギー、サーキュラーエコノミーなどの分野でプロジェクトを検討・実証する
推進母体/体制出光興産、会津大学、スマートシティAiCTに入居している企業群、若松ガスなど地元企業や出光興産の特約販売店
活用しているデータ会津若松市のデータ連携基盤(通称:都市OS)が持つ各種データなど
採用している製品/サービス/技術データ連携基盤(都市OS、アクセンチュアらが構築)
稼働時期2021年1月26日