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堺市、水道料金の確認・決済ができるスマホアプリ「すいりん」の運用を開始

DIGITAL X 編集部
2021年2月9日

堺市上下水道局は、水道の開閉栓申し込みや料金・使用量の確認などができるスマートフォン用アプリケーション「すいりん」の提供を2021年2月1日に開始した。水道局の窓口サービスでのスマホアプリの実用化は日本では、これが初めてという。2021年1月27日に発表した。

 堺市上下水道局の「すいりん」は、住民向けのスマートフォン用アプリケーション(図1)。利用登録をすれば、2年分の水道の使用水量・料金を確認できるほか、QRコード決済サービス「PayPay」(残高払い)での支払い、あるいはバーコード表示によるコンビニでの現金支払いができる。

図1:堺市上下水道局の「すいりん」の基盤である「NEC水道窓口クラウドサービス」の機能

 決済用に、納入通知書に代わって送信する請求データを送信している。コンビニ支払はセブン-イレブンとミニストップ、セイコーマートのみになっている。決済方法や対象店舗は順次拡大する予定という。

 すいりんの提供に向けて堺市上下水道局は、水道検針による使用水量のお知らせ票の発行業務と水道料金の収納業務のデジタル化を図っている。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が広がる中で、住民や職員の感染リスクの低減対策と窓口サービスの利便性向上の両立を狙っている。

 デジタル化においては、NECが提供する「NEC水道窓口クラウドサービス」を採用している。同サービスは、電話や郵送で受け付けている開閉栓申し込みや問い合わせといった各種手続きの窓口サービスをデジタル化する機能も持っている。窓口サービスは2021年度からのデジタル化を図る計画だ。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名堺市上下水道局
業種公共
地域堺市
課題新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大を受け、住民や職員の感染リスクの低減対策と窓口サービスの利便性向上を両立させたい
解決の仕組み水道の申し込み手続きや窓口対応のデジタル化を図ると共に、住民に使用料確認や決済ができるスマホアプリを提供する
推進母体/体制堺市上下水道局、NEC
活用しているデータ水道の使用量や利用料金などの情報
採用している製品/サービス/技術「NEC水道窓口クラウドサービス」(NEC製)
稼働時期2021年2月1日(スマホアプリの提供時期。窓口サービスは2021年度の提供を予定)