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三菱地所、都市のDXを推進するためのコンソーシアムを設立

DIGITAL X 編集部
2021年2月10日

三菱地所は、イノベーションのための会員制組織であるTMIP(Tokyo Marunouchi Innovation Platform)とともに、都市のデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進を目的としたコンソーシアムを設立した。東京・丸の内エリアを実験場/ショーケースとして、これからの都市機能や仕組みの実現を目指す。2021年1月28日に発表した。

 三菱地所とTMIP(Tokyo Marunouchi Innovation Platform)が設立した「丸の内City DXパートナーズ」は、コロナ禍で変化する生活観・価値観に対応した都市の機能や仕組みを実現するためのコンソーシアム。TMIPは、東京・丸の内エリア(大手町・丸の内・有楽町)において大企業とスタートアップ・官・学が連携しイノベーションの創出を支援する会員制組織である。

 丸の内City DXパートナーズは今後、「City DX プロジェクト」を展開する。都市において解決したい課題や実現したいアイデアを持つ企業に対し、アイデアの創出から検証までを一貫して支援する(図1)。またコンソーシアムに参加するスタートアップ企業がプロジェクトに応じたソリューションを提供する。

図1:丸の内City DXパートナーズの体制

 そのための実験場/ショーケースとして三菱地所が管理・運営する東京・丸の内エリアを提供。TMIPが全体の企画・運営支援およびコーディネーションを担う。デロイト トーマツ コンサルティングのDX関連のコンサルティングチーム「Deloitte Digital」と野村総合研究所(NRI)がアドバイスを提供する。

 すでに2つのプロジェクトを始動させている。1つは、丸の内エリアに設置した約1000個のビーコンを用いて来街者の行動データを解析するプロジェクト(三菱地所とunerryが実施)。もう1つは、丸の内をバーチャル空間上に再現した配信プラットフォームを構築するプロジェクト(三菱地所とクラスターが実施)である。

 発表時点でコンソーシアムには、コニカミノルタ、竹中工務店、デンソー、東京海上日動火災保険、凸版印刷、日本IBM、博報堂DYホールディングス、富士通、三菱電機の9社が参加している。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名三菱地所
業種サービス
地域東京都千代田区・丸の内エリア
課題コロナ禍で変化する人々の生活・価値観に対応する都市の機能や仕組みを実現したい
解決の仕組み東京・丸の内エリアを実験場として提供し、都市の課題や実現したいアイデアを持つ企業がアイデアの創出から検証までを実行できるようにする
推進母体/体制三菱地所、TMIP(Tokyo Marunouchi Innovation Platform)
活用しているデータ都市で発生する種々のデータ
採用している製品/サービス/技術ビーコンや仮想空間技術などプロジェクトに応じて採用
稼働時期2021年1月28日(コンソーシアムの設立日)