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佐賀銀行、営業店での“接客の質”高めるタブレット端末を全店導入へ

DIGITAL X 編集部
2021年2月10日

佐賀銀行は、営業店窓口での顧客との対話を増やすことと事務の効率化の両立を図るためにタブレット端末を活用する新窓口システムを2021年2月17日から順次導入を開始する。2021年末までの全店導入を目指す。2021年1月28日に発表した。

 佐賀銀行が導入する窓口受付システム、通称「Smile Up」は、タブレット端末を使う店頭業務の支援システム(図1)。新規口座開設や住所変更などをペーパーレスで処理する。行員と顧客が一緒にタブレット画面を操作することを想定し、顧客との対話時間を増やし、より付加価値の高い提案やサービス提供を狙う。

図1:佐賀銀が導入する窓口受付システム「Smile Up」のタブレット端末

 まずは、佐賀医大前、水ケ江、神野町、小城の4支店を対象に2021年2月17日から、普通預金の新規口座開設、住所変更、キャッシュカード発行などから導入を開始する予定で、2021年5月までに全店で利用可能にする。

 さらに2021年7月から12月までに、積立定期預金などの新規口座開設や改印、印鑑喪失などへの対応を可能にするとともに、顧客の年代別に必要な貯蓄額を提案するなどのコンテンツを投入する計画だ。

 佐賀銀行は2019年4月から、第16次中期経営計画をスタートさせている。「地域の活力を未来へつなぐ銀行」を掲げ、行員のコンサルティング能力の向上を図っている。長期的な低金利環境下にあって、人口減少やキャッシュレスが進展する中では、顧客との対面活動が改めて重要になっているとの考えだ。

 Smile Upの導入はその一環で、各種書類のデジタル化を進め、顧客情報の共有化・一元化を図ることで、窓口での事務作業を削減し、顧客との対話時間を増やせると期待する。

 今回導入するSmile Upは、日本ユニシスが開発する営業店支援業務システム「SmileBranch(スマイルブランチ)」をカスタマイズしたもの(図2)。SmileBranchは、来店した顧客との接点を有人店舗ならではの優位性として活用することをコンセプトにしたサービスだという。

図2:「SmileBranch」(日本ユニシス製)が提供できる機能
デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名佐賀銀行
業種金融・保険
地域佐賀市(本店)
課題営業店を訪れる顧客に対する提案力を強化したい
解決の仕組み営業店の窓口業務のデジタル化を図り、事務効率を高めると同時に顧客情報を一元管理しながら、顧客との対話時間を増やす
推進母体/体制佐賀銀行、日本ユニシス
活用しているデータ顧客の口座関連情報など
採用している製品/サービス/技術営業店業務支援システム「SmileBranch」(日本ユニシス製)
稼働時期2021年2月17日(先行店舗での稼働時期。全店舗でのフル機能提供は2021年12月までを目標にする)