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北九州市、児童の見守りにLPWA通信を使うサービスを実証

DIGITAL X 編集部
2021年2月12日

北九州市が児童の見守りサービスの実証実験を2021年2月1日から始めている。市内に整備してきた省電力で広範囲をカバーできるLPWA(Low Power Wide Area)通信を利用する。サービスなどを提供するNECネッツエスアイとソニーネットワークコミュニケーションズと共同で実施する。2021年1月29日に発表した。

 北九州市が開始したのは、小学生を対象にした見守りサービスの実証実験。市立八幡小学校の1年生と2年生の希望者42人を対象にGPS(全地球測位システム)端末を配付し、スマートフォンから現在位置を確認できるようにする。2021年2月1日から3月19日まで実施する計画だ。

 通信環境には、市内広域で利用できるLPWA(Low Power Wide Area)通信を利用する(図1)。201729年度にソニーネットワークコミュニケーションズが提供するLPWA通信規格「ELTRES」の実証実験を支援して以後、整備してきた。

図1:北九州市におけるLPWA活用の取り組み

 見守りサービスには、NECネッツエスアイが「Symphonict」ブランドで展開するサービスの1つである児童見守りサービスを使用する。

 北九州市は国家戦略特区制度を活用し、「北九州高度産業技術ワンストップサポートセンター」を開設。IoT(Internet of Things:モノのインターネット)などを使った社会問題の解決や新規ビジネスの創出に向けた実証実験に取り組んでいる。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名北九州市
業種公共
地域北九州市
課題デジタル技術を使った社会問題の解決や新規ビジネスの創出に取り組みたい。課題の1つに児童の安全確保がある
解決の仕組み市内に整備したLPWA網を使い、GPS端末を使って児童を見守る
推進母体/体制北九州市、NECネッツエスアイ、ソニーネットワークコミュニケーションズ
活用しているデータ児童の位置情報
採用している製品/サービス/技術児童見守りサービス(NECネッツエスアイ製)、LPWA通信技術「ELTRES」(ソニーネットワークコミュニケーションズが提供)
稼働時期2021年2月1日〜3月19日(実証実験の期間)