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琉球大学、自動車通学が多いキャンパスでのシェアサイクルをENEOSと実証実験

DIGITAL X 編集部
2021年3月4日

琉球大学は、キャンパスで電動アシスト付き自転車のシェアサービスの実証実験にENEOSホールディングスと共同で取り組む。同校では自動車による通学率が高く、大学構内および周辺エリアの交通渋滞緩和につなげる。2021年2月15日に発表した。

 琉球大学では自動車による通勤・通学者が多く、構内と周辺エリアにおいて慢性的に交通渋滞が発生している。そこでシェアサイクルを導入し、自動車を持たなくても生活できる環境を整備することで交通渋滞を緩和したい考えで、そのための実証実験を開始する。2021年1月にプレオープンしており、2021年4月から本稼働させる。

 実験では、電動アシスト付き自転車のシェアリングサービスを提供し、琉球大学の構内および周辺エリアでの自動車利用を減らせるかどうかを検証する。電力には、太陽光などの再生可能エネルギーを利用し、キャンパス内に再生可能エネルギーによる電力を供給できるステーションを設置する(図1)。対象エリアは、琉球大学と、その周辺約3kmで、てだこ浦西駅など4カ所にステーションを設置済みだ。

図1:琉球大学周辺で実施する実証実験の概要

 実験に向けて琉球大学は、ENEOSホールディングスとシェアサイクルのための基盤を提供するOpenStreetと、新たな交通環境による行動変容の研究を目的に共同研究契約を締結した。

 シェアサイクルには、OpenStreetの基盤「HELLO CYCLING」を使っている「CYCY(サイサイ)」(プロトソリューション製)を利用する。プロトソリューションがCYCYの運営と転車置き場となるステーションの設備などの維持管理を担当、ENEOSがプロジェクト全体の進行を管理する。

 本稼働後はHELLO CYCLINGで取得できるシェアサイクルの利用データを分析し行動変容の研究を進め、新たなモビリティの導入やステーションの設置場所の検討などに取り組むとしている。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名琉球大学
業種教育
地域沖縄県中頭郡(琉球大学敷地内および大学周辺エリア)
課題自動車通勤・通学による慢性的な交通渋滞を緩和したい
解決の仕組み電動アシスト自転車を使ったシェアリングサービスを導入し自動車通学率を抑える
推進母体/体制琉球大学、ENEOSホールディングス、OpenStreet、プロトソリューション
活用しているデータシェアサイクルの利用情報
採用している製品/サービス/技術シェアサイクルプラットフォーム「HELLO CYCLING」(OpenStreet製)、シェアサイクルサービス「CYCY(サイサイ)」(プロトソリューション製)
稼働時期2021年4月(本稼働時期、2021年1月にプレオープン)