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三井住友海上火災保険、ドラレコの映像から事故の状況を文章や図で再現する機能を追加

DIGITAL X 編集部
2021年3月15日

三井住友海上火災保険は、事故発生時の状況をドライブレコーダーの映像から文章や図を自動で再現する機能をドラレコ型AI事故状況説明システム「Ai’s(アイズ)」に2021年2月22日に追加した。自動車事故における保険金請求処理の迅速化を図る。同領域の技術を開発するイスラエルのNexar(ネクサー)と提携し実現した。同日に発表した。

 三井住友海上火災保険は、「GK 見守るクルマの保険(ドラレコ型)」の加入者を対象に、専用のドライブレコーダーの映像から事故状況を文章や図で自動生成するシステム「Ai’s(アイズ)」を2020年11月から提供している。

 今回、Ai’sに相手車両の進行方向やスピードなどの挙動を分析する機能を追加した(図1)。これまでは自身の車両の挙動だけが対象だった。加入者が事故状況を説明する手間や時間を短縮するほか、事故当事者の主張が異なる場合でも過失交渉が円滑に進むことなどを期待する。

図1:「Ai’s(アイズ)」による事故状況の再現イメージ

 事故による賠償責任を判断ではこれまで、数日から数週間かかっていた。新機能により、保険金請求処理を迅速化し顧客サービスの向上を図りたい考えだ。

 新機能では、事故の衝撃検知後、数分程度で事故状況を自動で作図する。センターラインや道路幅員による優先状況、徐行や速度違反の有無なども把握できるようにする。図と文章により、加入者と事故担当者が同じ状況を把握することで、担当者による事故対応が容易になるとしている。

 新機能の実現では、道路関連の自動認識技術などを開発するイスラエルのNexar(ネクサー)と提携し、事故状況を再現するAI(人工知能)システムである「Vision AI」を導入した。

 Vision AIは、事故時のドラレコ映像や車両センサーのデータから衝突の様子を地図上に表示し、事故に関係する車の位置を特定する。独自のAI技術を使い、衝突の様子を時系列に文章にもできるという。

 今回の提携には、第三者車両を含んだ事故状況の再現、相手との距離、速度、関連する道路標識や信号機の認識などを含んでいる。三井住友海上はVision AIを、事故における最適な過失割合を判定するプロセスと連動させることも検討している。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名三井住友海上火災保険
業種金融・保険
地域東京都千代田区(本社)
課題自動車事故の保険金請求処理に関する調査時間を削減し、顧客満足度を高めたい
解決の仕組み車両事故の状況をドライブレコーダーの映像などから図と文章で再現する仕組みを導入する
推進母体/体制三井住友海上火災、イスラエルのNexar(ネクサー)
活用しているデータ事故発生時のドライブレコーダーの映像や自動車のセンサーデータ
採用している製品/サービス/技術衝突・事故状況を再現するAIシステム「Vision AI」(イスラエルのNexar製)
稼働時期2021年2月22日(新機能を使ったサービスの提供開始日)―