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北國銀行、オンラインでの口座開設時の本人確認に顔認証技術を採用

DIGITAL X 編集部
2021年3月18日

北國銀行は、オンラインでの口座開設申請における本人確認手続きに顔認証技術を採用し、2021年3月1日に運用を開始した。口座開設にかかる時間と手間を削減するのが狙い。同日に発表した。

 北國銀行は、印鑑レス・通帳レスの預金口座である「HOKKOKU LIFE+(ホッコクライフタス)」を提供している。今回、HOKKOKU LIFE+の開設申請手続きにおける本人確認に顔認証技術を採用し、スマートフォン上で本人確認のための書類と顔を撮影するだけで本人確認ができるようにした(図1)。

図1:顔認証技術によりスマートフォン上で本人確認を完結する

 スマートフォン上で申請から本人確認までを完結できるようにすることで、最短で申し込み日の翌日に口座を開設できるとしている。これまでの口座開設では、顧客はWebサイトから申し込んだ後に運転免許証などの本人確認書類のコピーを郵送する必要があり、開設までに数日を要していた。

 この仕組みにより北國銀行は、口座開設に要するコストを削減するほか、セキュリティの向上および法令順守に対応する仕組みの整備も推進する。

 本人確認に導入したのは顔認証技術の「LIQUID eKYC」(Liquid製)。2018年11月30日に施行された犯罪収益移転防止法施行規則に基づくオンラインで本人確認を完結する「eKYC(Know Your Customer)」に対応している。

 LIQUID eKYCの採用理由としは、顔認証およびOCR(光学式文字読み取り装置)の精度や、わかりやすい操作性による離脱率の低さ、Webブラウザ版とネイティブアプリ版が選択できること、不正検知「LIQUID Shield」や取引時認証「LIQUID Auth」との連携、導入が容易で運用コストが低いクラウドサービスであることを挙げている。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名北國銀行
業種金融・保険
地域石川県金沢市(本社)
課題口座開設手続きに要する時間と手間を削減したい
解決の仕組み顔認証技術を使ったeKYCの仕組みを導入しスマートフォン上で本人確認を完結する
推進母体/体制北國銀行、Liquid
活用しているデータ口座開設を希望する顧客の顔情報
採用している製品/サービス/技術顔認証技術「LIQUID eKYC」(Liquid製)
稼働時期2021年3月1日(サービスの開始時期)