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アサヒグループHD、国内すべてのビール工場を遠隔から管理する体制へ

DIGITAL X 編集部
2021年3月25日

アサヒグループホールディングスは、国内ビール工場を遠隔から集中管理する体制の確立に取り組む。AR(拡張現実)技術なども使いながら2025年上期までに全ビール工場を1拠点から管理できるようにするのが目標だ。2021年3月4日に発表した。

 アサヒグループホールディングス(HD)はグループの働き方として「リモートスタイル」を掲げ、2020年8月から取り組みを進めている。今回、その一環として、国内に8つのビール工場を1拠点から遠隔監視できる仕組みを構築、営業拠点については拠点の集約を図る。

 国内ビール工場においてはこれまでも、水や電気などユーティリティの使用を監視・操作するためのリモート化を推進してきた。2020年には遠隔からのアクセスを実現するための通信ネットワークを構築した。

 今回、リモート化をさらに推進し、2021年下期から通信速度や操作性、制御の安全性などの検証を始める。2023年から順次、実運用を開始し、2025年上期には全ビール工場で実運用する計画だ。

 工場のリモート運用と並行して、ビールや飲料、食品の研究所ではAR(拡張現実)グラスについて、通信状況や画質の精度、操作の安全性などの検証を始めている(写真1)。遠隔から現場の製造ラインを確認したり術指導したりするのが目的だ。

写真1:アサヒグループが採用したARグラス(左)と、作業員の装着イメージ

 海外では、イタリアのローマ工場において2020年からARグラスを使った技術指導を始めている。将来的には、委託先工場での現地立ち会い業務や監査などへの適用も見込んでいるという。

 一方、営業拠点の集約では2021年4月以降、アサヒビール、アサヒ飲料、アサヒグループ食品の全国に55カ所ある営業拠点を26カ所にまで順次集約する。うちの18カ所は3社がシェアするグループオフィスとする。

 グループオフィスでは、フリーデスクや機能的なミーティングルームの設置により、グループ社員同士の交流やディスカッションを活性化させ、新たなアイデアの創出につなげたい考え。業務の効率化による生産性向上も期待する。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名アサヒグループホールディングス
業種製造
地域東京都墨田区(本社)
課題グループの新しい働き方として「リモートスタイル」を確立したい
解決の仕組み国内の全ビール工場を1拠点から遠隔で集中管理したり、技術指導をAR技術を使って遠隔から実施したりする。並行してグループ各社のオフィスを集約し共通に利用する
推進母体/体制アサヒグループホールディングス
活用しているデータ工場のユーティリティの使用状況に関する情報、製造ラインの映像など製造現場の情報など
採用している製品/サービス/技術通信ネットワーク、ARグラス
稼働時期2021年下期(ビール工場における遠隔監視の検証開始時期)