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横須賀市、スーパー西友の商品配送サービスにロボットを期間限定で採用

DIGITAL X 編集部
2021年3月26日

神奈川県横須賀市は、スーパーの西友が扱う商品を自動配送ロボットを使って自宅に届けるサービスを2021年3月23日に開始した。スマートモビリティを使ったサービスの実用化を目指す。2021年3月8日に発表した。

 横須賀市が始めたのは、スーパーの西友が扱う商品を自動配送ロボット(パナソニック製)を使って配送するサービス(写真1)。地域住民の課題を解決策として、スマートモビリティを使ったサービスを実用化したい考え。自動配送ロボットが公道を走行してスーパーの商品を地域住民に配送するのは、これが国内初だという。同地域では2020年12月から公道走行の実証実験を実施し、自動配送ロボットが安全に走行できることを確認してきた。

写真1:西友の店舗から顧客の自宅に向かう自動配送ロボット

 ロボットによる配送サービスは、横須賀市馬堀海岸の住民を対象に、2021年3月23日から4月22日まで期間限定で実施する。配送対象は、米や飲料、菓子、調味料、日用品など約400点。利用者は、専用のスマートフォン向けサイトから、配送先と配達時間帯を指定して商品を注文する。「西友馬堀店」で購入した商品をサービスカウンターに持ち込んでロボットでの配送を依頼することもできる。手数料は無料である。

 配送先に到着した自動配送ロボットは電話を掛け音声で到着を知らせる。利用者は、ロボット側面にある操作パネルに暗証番号を入力して扉を解錠し、商品を受け取る(写真2)。走行中の自動配送ロボットは、サービス提供地域から約5km離れた横須賀リサーチパークから遠隔監視する。

写真2:暗証番号を入力してロボットから商品を受け取る

 横須賀市はスマートモビリティ使った新規ビジネスの創出や社会的課題解決を目指す「ヨコスカ×スマートモビリティ・チャレンジ」に取り組んでおり、2019年にも、西友、楽天とともに自動配送ロボットやドローンを使った一般利用者向け配送サービスを期間限定で提供している。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名神奈川県横須賀市
業種公共
地域神奈川県横須賀市
課題地域住民の課題を解決するために、スマートモビリティを使った新規ビジネスやサービスを創出したい
解決の仕組み自動配送ロボットを使って、注文したスーパーの商品を自宅に配送する
推進母体/体制横須賀市、西友、楽天
活用しているデータ商品の注文情報、商品の配送ルートに関する情報など
採用している製品/サービス/技術自動配送ロボット(パナソニック製)
稼働時期2021年3月23日から4月22日