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三菱ケミカル、茨城のエチレンプラントでバルブの解析診断サービスを導入
2021年3月30日
三菱ケミカルは、茨城県にあるエチレンプラントにおいてバルブの稼働状況を診断するクラウドサービスを2021年3月1日から本格運用を始めている。生産設備の安定化と保安力の強化を図るのが狙い。サービスを提供するアズビルが2021年3月9日に発表した。
三菱ケミカルは茨城事業所(茨城県神栖市)においてエチレンプラントを運用している(写真1)。同プラントの安定稼働と保安力を高めために、生産設備の制御機器であるコントロールバルブの稼働状態を監視するためのクラウドサービスを2021年3月1日に本格運用させた。メンテナンス担当エンジニアが、同クラウドが提供するコントールバルブの診断結果を保守業務に活用する。
導入したのは、アズビルが提供する「Dx Valve Cloud Service」。コントロールバルブの稼働状況を解析診断した結果をWeb経由で提供するクラウドサービスだ。2020年6月から試験運用を始め、診断情報がタイムリーに伝達される点や使い勝手のよさを評価し、本番導入を決めた。
茨城事業所ではこれまでも、デジタル技術を使ったメンテナンスの最適化に取り組んできた。コントロールバルブの状態をデータとして検出できる「スマート・バルブ・ポジショナ」を導入し評価してきた。2012年からは調節弁メンテナンスサポートシステム「PLUG-IN Valstaff」(アズビル製)を導入、2017年からはPLUG-IN Valstaffに蓄積されたデータを対象にした「バルブ解析診断サービス」(同)を利用してきた。
今後は、2021年4月にエチレンプラントを含め4プラントに導入したのち、同事業所内にある全12プラントにDx Valve Cloud Serviceを導入していく計画だ。
企業/組織名 | 三菱ケミカル |
業種 | 製造 |
地域 | 茨城県神栖市(茨城事業所) |
課題 | 生産設備の安定化と保安力を高めたい |
解決の仕組み | 生産設備を制御するコントロールバルブの状態をオンラインで監視し保守業務に利用する |
推進母体/体制 | 三菱ケミカル、アズビル |
活用しているデータ | コントロールバルブの稼働状況を示すデータ |
採用している製品/サービス/技術 | コントロールバルブの解析診断クラウドサービス「Dx Valve Cloud Service」(アズビル製) |
稼働時期 | 2021年3月1日 |