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Azbilと東光高岳の両グループ、エネルギーデータ活用する新事業を創出するためのプラットフォームを構築へ

DIGITAL X 編集部
2021年4月2日

計測・制御機器を製造するazbilグループと、電力ネットワークの構築・運用を手掛ける東光高岳グループは、両グループの協業で実現する新事業のためのプラットフォーム構築に着手した。2021年3月15日に発表した。

 azbilグループが東光高岳グループと協業して構築するのは、電気やガス、水道のエネルギーデータや関連サービスを組み合わせた新事業を実現するためのプラットフォーム。両グループが2019年11月1日から進めてきたエネルギーマネジメント領域での協業検討から導き出した事業コンセプト「DX-EGA(ディーエックス・イーガ)」を推進するための取り組みだ。

図1:事業コンセプト「DX-EGA」の中核をなすプラットフォームを開発する

 DX-EGAでは、エネルギーデータに、気象やヘルスケアなど多様な事業者のデータやサービスを組み合わせる。データを掛け合わせることで生活品質の向上や企業の環境経営に貢献できるとの考えだ。今回構築するプラットフォームを使い、金融・流通・ヘルスケアなどの領域に向けたサービスを開発する。

 具体的には、(1)世帯ごとのエネルギーデータ分析によるライフスタイルの把握、(2)企業のESG推進やカーボンプライシングへの対応などを対象にしたエネルギー/環境領域での付加価値の提供などである。

 プラットフォームには、azbilグループが持つビルおよびガス会社向けクラウドサービスにおけるデータ収集手段や東光高岳グループが持つ共同検針システムを活用する。構築には両グループからは、アズビル、アズビル金門、東光高岳、東光東芝メーターシステムズの4社が参加する。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名azbilグループ/東光高岳グループ
業種製造
地域東京都千代田区(アズビル本社)/東京都江東区(東光高岳本社)
課題エネルギーデータを活用した新たな事業を創出したい
解決の仕組み両グループの既存資産を活用しながら、多様なデータ/サービスを統合できるプラットフォームを構築し、その上で新サービスを開発する
推進母体/体制アズビル、アズビル金門、東光高岳、東光東芝メーターシステムズ
活用しているデータLPガス、電力、都市ガス、水道などのエネルギー関連のデータ、気象やヘルスケアなどの情報
採用している製品/サービス/技術ビルおよびガス会社向けクラウドサービス(azbilグループ製)、共同検針システム(東光高岳グループ製)
稼働時期2021年3月15日(協業の発表日)