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三菱地所、アパレル商品の試着・購入をコインロッカー経由で可能にする実証実験
2021年4月8日
三菱地所は、D2C(Direct to Consumer)ブランドのアパレル商品をコインロッカーを使って受け渡して試着・購買ができる仕組みの実証実験を東京・丸の内にある新丸ビルで2021年3月23日から実施している。購買効果を検証する。2021年3月17日に発表した。
三菱地所が実施するのは、消費者と直接取引するD2C(Direct to Consumer)ブランドのアパレル商品を店舗以外でも試着して購入できるようにするためコインロッカーの実証実験(図1)。東京・丸の内の新丸ビル3階のアトリウムに、スマートロッカーを置いたショールーム兼試着室を設置し、試着・購入体験の社会受容性および効果を検証する。
実験は2021年3月23日から4月19日まで実施し、開始時点で10ブランドが参加する。ショールーム兼試着室を利用する消費者は、予約サイトで商品と試着日時を予約し、商品をコインロッカーで受け取る。試着後、商品を購入する場合はショールームに設置された2次元コードを読み取り各ブランドのWebサイトで決済する。購入しない場合はロッカーに商品を戻す。
D2Cブランドのアパレル商品は、取引がオンラインで完結する一方、リアルな販売場所が少なく試着が難しい。三菱地所は今回の実験により、D2Cブランドが消費者とリアルな接点を持つことが、ブランドの認知度向上およびファンの増加につながることが期待できるとしている。
なおショールーム来場者の属性(性別・年齢)をカメラ画像から解析し、今後の施設運営に利用する。
実験において三菱地所は、購買体験の企画と実験場所の提供を担当。D2Cブランドとの連携や実験の運営、データの解析はカウンターワークスが担当し、スマートコインロッカーにはSPACERの製品を採用した。
企業/組織名 | 三菱地所 |
業種 | 流通・小売り |
地域 | 東京都千代田区(本社) |
課題 | Webサイトを通じて消費者に直接販売するD2C(Direct to Consumer)ブランドのアパレル商品の体験機会を増やし購買につなげたい |
解決の仕組み | 消費者がD2Cブランド商品をリアルな場で手に取り、試着・購入できるコインロッカーをビル内のショールーム兼試着室に設置する |
推進母体/体制 | 三菱地所、カウンターワークス、SPACER |
活用しているデータ | 試着する商品の予約データ、利用者の行動データなど |
採用している製品/サービス/技術 | スマートコインロッカー「SPACER」(SPACER製)、データ解析サービス「adptOS」(カウンターワークス製) |
稼働時期 | 2021年3月23日から4月19日(実証実験の実施期間) |