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東急バス、バス内の混雑を解消するために乗客の行動変容を促す施策を実証実験
2021年4月14日
東急バスは、バス内の混雑を解消するようなメッセージを配信し乗客の行動変容を促すする実証実験を2021年3月24日に開始した。乗客の利便性を高めるとともに、バスの定時運行に結びつけるのが目的だ。2021年3月23日に発表した。
東急バスが開始したのは、バス車内の混み具合を平準化するための実証実験。バス停留所のデジタルサイネージに混雑状況などのメッセージを配信することで、乗客の行動変容を促す(図1)。
第1弾の実験は、東京都内の目黒通りと山手通りを運行するバスを対象に、2021年3月24日から2021年4月27日まで実施する。複数のメッセージを趣向を変えながら配信し、混雑したバスの乗車を見送るといった行動のきっかけになるような効果的な案内方法と、その効果を検証する(写真1)。バスの混雑を避けて乗車するようになれば、混雑を平準化でき、バスの遅延解消が期待できるという。
実証実験の第2弾では、バス利用者のスマートフォンに行動変容を促すメッセージの配信を予定している。
デジタルサイネージに配信するメッセージには、行動経済学の「ナッジ理論」を応用し、人々に自発的な、より良い行動の選択を促す。デジタルサイネージへのメッセージ配信には、NTTドコモの技術を採用している。
企業/組織名 | 東急バス |
業種 | 交通 |
地域 | 東京都内の目黒通りおよび山手通り |
課題 | バス社内の混雑を解消し乗客が快適にバスを利用できるようにすると同時に、定時運行を図りたい |
解決の仕組み | バスの停留所のデジタルサイネージに運行状況を配信し、利用者が混雑したバスの乗車を避け、快適な乗車を選択する行動を促す |
推進母体/体制 | 東急バス、NTTドコモ |
活用しているデータ | バスの運行情報およびバス車内の混雑状況に関する情報 |
採用している製品/サービス/技術 | デジタルサイネージ |
稼働時期 | 2021年3月24日から4月27日(第1弾の実証実験の期間) |