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大阪ガス、都市ガスの製造拠点における保全業務のためのプラットフォームを構築

DIGITAL X 編集部
2021年4月15日

大阪ガスが、都市ガスの製造拠点における保全業務に関わる情報を一元管理するためのプラットフォームを構築し、2021年3月に稼働させた。業務プロセスを見直し、効率化・最適化を図る。開発を支援した日本IBMが2021年3月25日に発表した。

 大阪ガスが稼働させた「保全業務プラットフォーム」は、都市ガスの製造拠点を保全するために必要が情報を一元管理するためのデジタル基盤(図1)。担当者の経験を問わずに業務の効率化を図ることで、人手不足や技術継承の課題を解決するのが目的だ。

図1:保全業務プラットフォームの概要

 保全業務プラットフォームが管理する情報は、予算の策定から年間の工程策定、仕様書の発行・発注、詳細工程など日々の工事調整、進捗報告、実績の管理まで、保全業務の各プロセスで発生する情報。保全業務の担当者は同プラットフォームを利用することで、標準的なワークフローに沿って業務を進める。

 大阪ガスではこれまで、保全業務における人手不足を解消するために、ベテランが持つスキルやノウハウを整理するとともに、大量の書類や個別のソフトウェアなどで管理していた業務プロセスを見直してきた。その一環として今回、保全業務プラットフォームを構築した。

 保全業務プラットフォームは、大阪ガスグループのITサービス会社であるオージス総研と、クラウドサービス事業者のコムチュア、プロジェクトマネジメント支援のウェッブアイに、日本IBMが協力しながら進めた。

 プラットフォームには、業務プロセス管理のクラウドサービス「IBM Blueworks Live」(米IBM製)と、自動化ソフトウェアの「IBM Cloud Pak Business Automation」(同)を採用。予算・工程管理にはプロジェクト管理ツールの「PREGARE」「工程’s」「Planow」(いずれもウェッブアイ製)を採用している。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名大阪ガス
業種製造
地域大阪府中央区(本社)
課題都市ガス製造拠点の保全業務における人手不足や技術継承の課題を解決したい
解決の仕組み保全業務の各プロセスで発生する情報を一元管理するプラットフォームを構築し、業務の効率化と最適化を図る
推進母体/体制大阪ガス、日本IBM、オージス総研、コムチュア、ウェッブアイ
活用しているデータ予算の策定から年間の工程策定、仕様書発行・発注、詳細工程などの日々の工事調整、進捗報告、実績の管理に至る保全業務の各プロセスで発生する情報
採用している製品/サービス/技術「IBM Blueworks Live」および「IBM Cloud Pak Business Automation」(米IBM製)、「PREGARE」「工程’s」「Planow」(いずれもウェッブアイ製)
稼働時期2021年3月