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デジタルバンクのみんなの銀行、コンタクトセンターをフルクラウド型で構築へ
デジタルバンクであるみんなの銀行は、コンタクトセンターをフルクラウド型で構築する。フルクラウド型にすることで、最新のサービスや機能を短期間に検証・導入できる体制を整える。2021年4月8日に発表した。
みんなの銀行は、ふくおかフィナンシャルグループの100%子会社で店舗を持たないデジタルバンクだ。2021年5月下旬の銀行サービスの開始に合わせて、対顧客接点の1つとなるコンタクトセンターの立ち上げを急ぐ。
同行はサービスコンセプトの1つに「みんなの『声』がカタチになる」を掲げ、顧客の声に向き合う顧客起点のサービス提供を目指す(図1)。そこでのコンタクトセンターは、顧客接点の確立と積極的なサポートを実現するための基盤の位置付けだ。
顧客接点の確立に向けては、顧客情報の一元管理と顧客対応履歴の蓄積により、FAQ(良くある質問と答)サイトやチャットボットによるセルフサービスの充実を図る。加えて、種々のデータを連携・分析に基づき、デジタルバンクとしての機能の改善や新サービスを開発する。
積極的なサポートでは、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)などの外部チャネルを通して、顕在化していないニーズや要望、不満をいち早くキャッチして能動的に対応することで、手間やストレスを感じることがない顧客体験の提供を目指す。
その基盤となるコンタクトセンターをフルクラウド型で構築する。具体的には、CRM(顧客関係管理)に「Salesforce Service Cloud」(米Salesforce.com製)を、コンタクトセンターは「Amazon Connect」(米AWS製)をそれぞれ採用する。AWSが用意するデータ分析や機械学習、ユーザーエンゲージメントの支援サービスなども活用する。
クラウド型にすることで、コンタクトセンターを短期間に構築するほか、従量課金によるコスト効率の高さ、取引量の増加に対する拡張性といったメリットを生かす。
企業/組織名 | みんなの銀行 |
業種 | 金融・保険 |
地域 | 福岡市(本社) |
課題 | 顧客接点を担うコンタクトセンターには最新の仕組みを短期に導入できるようにしたい |
解決の仕組み | コンタクトセンターとCRM(顧客関係管理)にクラウドサービスを採用しクラウドのメリットを活用する |
推進母体/体制 | みんなの銀行、米Salesforce.com、米AWS(Amazon Web Service) |
活用しているデータ | 顧客情報や顧客対応履歴など |
採用している製品/サービス/技術 | 「Salesforce Service Cloud」(米Salesforce.com製)、「Amazon Connect」(米AWS製) |
稼働時期 | 2021年5月下旬 |