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鹿島建設と竹中工務店、タワークレーンの遠隔操作システムを実用化

DIGITAL X 編集部
2021年4月26日

鹿島建設と竹中工務店は、共同開発したタワークレーンの遠隔操作システムを東京都内の建築工事に実適用した。タワークレーンの遠隔操作を実際の施工現場に適用するのは国内初という。2021年4月7日に発表した。

 鹿島建設と竹中工務店は、タワークレーンの遠隔操作システム「TawaRemo」を共同開発してきた。このほど、東京都内の施工現場における建設資材の揚重に適用した(図1)。結果、クレーン頂部にある運転席からの操作と同等の作業が可能なほか、運転席への昇降が不要になりオペレーターの疲労軽減など生産性を高められる効果を確認したという。

図1:タワークレーン遠隔操作システム稼働および運転席の様子

 今回適用したのは、新たに開発した簡易タイプのコックピット(図2)。操縦席には、現場にあるクレーン運転席に設置した複数台のカメラ映像と、荷重などの動作信号や異常信号を確認しながら、レバーやスイッチでクレーンを操作する。始業前の目視点検も可能だ。

図2:TawaRemoの簡易コックピットによる遠隔操作の様子

 2021年8月には、専用コックピットタイプを大阪市内で施工中の建築工事に適用し導入効果を検証する計画だ(図3)。

図3:TawaRemoの簡易コックピット(左)と専用コックピットの構成比較

 TawaRemoでは、カメラ映像をNTTドコモの「4Gアクセスプレミアム回線」を使って遠隔地にあるコックピットに送信する。建設レンタル会社のアクティオおよびカナモトと共同で開発した。カナモトが開発する「KCL(Kanamoto Creative Line)」を使うことでセキュリティの強化と低遅延の操作を可能にしている。

 両社は今後、清水建設を加えた3社で連携し、TawaRemoの実工事への普及・展開を加速し、異なる現場で稼働する複数のタワークレーンを集約して遠隔操作するための拠点の構築を目指す。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名竹中工務店/鹿島建設
業種製造
地域大阪市(竹中工務店本社)/東京都港区(鹿島建設本社)
課題高所で作業するタワークレーン・オペレーターの作業環境の改善と生産性の向上を図りたい
解決の仕組みタワークレーンの遠隔操作システムを適用する
推進母体/体制竹中工務店、鹿島建設、アクティオ、カナモト
活用しているデータタワークレーン周辺の映像、コックピット内部の映像、建設資材の荷重情報など
採用している製品/サービス/技術「4Gアクセスプレミアム回線」(NTTドコモ製)、通信システム「KCL(Kanamoto Creative Line)」(カナモト製)