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ネスレ日本、コールセンターにブラウザ経由で無料通話ができるサービスを導入
ネスレ日本は、コールセンターへの通話料が無料になるWebサービスを2021年5月から導入する。無料通話を維持しながら、顧客の通話料を企業側が負担する「フリーダイヤル」などへの通信コスト削減を図る。Webサービスを提供するPOWER PLUGが2021年4月13日に発表した。
ネスレ日本が導入するのは、ブラウザ経由で通話する無料接続サービス。2021年5月10日から同サービスを使った受付業務を開始する(図1)。「0120」や「0800」同等のフリーダイヤルサービスを提供しながらも、顧客とネスレ日本の双方が通話料を負担する必要がなく、通信コストの削減を期待する。
ネスレ日本の顧客対応窓口には「ネスカフェバリスタサポートセンター」「ネスカフェドルチェグストサポートセンター」「通販コールセンター」「お客様相談室」「リレーションシップ・センター」がある。これらに無料通話による問い合わせチャネルとして追加する。
専用のスマートフォン用アプリケーションは使わない。顧客は、商品記載のQRコードを読み取るか、オンラインショップに現れるボタンをタップすると、ブラウザから利用できるWebインタフェースが表示される。そのWebインタフェースをタップすれば目的の窓口につながり、オペレーターと会話できる。
ブラウザ経由の無料通話は、無料通話接続サービス「TOLFA(トルファ)」(POWER PLUG製)を採用した。TOLFAはWebからの通話を既存の電話設備での受信を可能にするサービスで、音声は暗号化してやり取りする。ネスレ日本では米AVAYA製のコールセンターシステムにTOLFAを接続することで無料通話を実現している。
コロナ禍でコールセンターへの電話問い合わせも増えているが、着信側が通話料を払うフリーダイヤルは、コールセンターにとって負担になる。TOLFAでは、電話回線を使わないため通話料金の負担がなくなる。TOLFAのサービス利用料金を支払っても、通話時間が長いコールセンターほど、より大きなコスト削減が可能になるとする。
企業/組織名 | ネスレ日本 |
業種 | 製造 |
地域 | 神戸市(ネスレ日本のコールセンター) |
課題 | コールセンターのフリーダイヤルなどに掛かる通話コストをサービスレベルを落とさず削減したい |
解決の仕組み | ブラウザ経由でコンタクトセンターの電話システムに繋がり通話できるサービスを導入する |
推進母体/体制 | ネスレ日本、POWER PLUG |
活用しているデータ | 顧客とコールセンターのオペレーターとの会話内容 |
採用している製品/サービス/技術 | 無料通話接続サービス「TOLFA」(POWERPLUG製) |
稼働時期 | 2021年5月10日 |