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船舶修理大手のバーレーンのASRY、全社のビジネスプロセスの合理化・自動化に向けクラウドERPを導入へ
バーレーンの船舶修理大手のASRY(Arab Shipbuilding & Repair Yard)は、全社のビジネスプロセスを合理化・自動化するために、クラウドERP(統合基幹業務システム)とデータ分析機能を導入する。クラウドサービスを提供する米インフォアの日本法人が2021年4月16日に発表した。
バーレーンのASRY(Arab Shipbuilding & Repair Yard)は、船舶の修理・改修や産業用部品の設計・製造を手がける企業。アラビア湾に25万平方メートル超の製造エリアを含む大規模な海上修理・組み立て施設を所有する(図1)。
今回、ヤードの商業部門、サプライチェーン部門、製造部門、財務部門および一般サービス部門を含む全事業部門のビジネスプロセスの合理化・自動化を推進するために、ERP(統合基幹業務システム)環境をクラウド上に構築する。
すべての事業や業務で発生するデータを収集し、価値ある情報を抽出・分析することで、改善が必要な事業分野やリソースの分配が必要な先を把握したうえで最適な意思決定を下せる仕組みを構築する。
ASRYのマネージングディレクターであるMazen Matar氏は、「当社は年間250を超えるプロジェクトを手がけている。クラウドべースのシステムを導入することで業務の簡素化・デジタル化を図り、ビジネスの俊敏性を高め、顧客への対応力を強化する」と話す。
ERPシステムとしては、米インフォアの大規模組み立て製造業向けERP「Infor CloudSuite Industrial Enterprise」を米AWS(Amazon Web Service)のクラウド上に実装する。データ分析には米Inforのアナリティクス製品「Infor Birst」を導入する。Industrial Enterprise導入の第1フェーズは11カ月以内に完了させる計画だ。
その後に、米Inforの人材管理モジュールとCRM(顧客関係管理)モジュールを追加導入する予定である。
企業/組織名 | バーレーンのASRY |
業種 | 製造 |
地域 | バーレーン・アルヒッド(本社) |
課題 | ビジネスの俊敏性を高めて顧客への対応力を強化したい |
解決の仕組み | クラウド型ERPを導入し、全社ビジネスプロセスの合理化・自動化を図る |
推進母体/体制 | バーレーンASRY、米Infor |
活用しているデータ | ヤードの商業部門、サプライチェーン部門、製造部門、財務部門、一般サービス部門などで発生するデータ |
採用している製品/サービス/技術 | 大規模組み立て製造業向けクラウドERP「Infor CloudSuite Industrial Enterprise」、アナリティクス製品「Infor Birst」(いずれも米Infor製)、クラウドサービス「Amazon Web Service」(AWS製) |