• UseCase
  • 流通・小売り

ロクシタンジャポン、サプライチェーンの最適化に向けヤマト運輸と世界標準モデルを開発へ

DIGITAL X 編集部
2021年5月5日

化粧品メーカー、仏ロクシタンの日本法人であるロクシタンジャポン(LOJ)は、国内の店舗および公式通販サイトにおけるサプライチェーンの最適化に向け、ヤマト運輸と戦略的パートナーシップを結んだ。ヤマトの物流網を使った取り組みを標準化しグローバルへの展開も予定する。2021年4月20日に発表した。

 ロクシタンジャポン(LOJ)は、化粧品メーカー、仏ロクシタンの日本法人。このほど、ヤマト運輸と戦略的パートナーシップを結び、店舗および公式通販サイトのサプライチェーンの最適化に取り組む(図1)。国内で確立したサプライチェーンのモデルをグローバル標準としての確立し、各国への展開も予定する。

図1:ロクシタンジャポンとヤマト運輸が目指すサプライチェーンの概念

 サプライチェーンで目指すのは、在庫の偏りや欠品の解消、輸送コストの低減、迅速な配送・納品など。これらにより、店頭の販売員は接客に注力できるようにし、通販サイトでは商品の受け取り可能日の前倒しや受け取り方法の多様化を可能にするなどで顧客満足度を高める。

 そのために、店舗と通販サイトの在庫をヤマトの全国100カ所以上の倉庫と輸配送網、および関連データの可視化機能を使って一体で管理し、流動性を高めるとともに、状況に応じた最適な輸送方法をTMS(Transport Management System)でコントロールする仕組みの実現を目指す。

 目標として、(1)物流コストの低減、(2)3年後に化粧品業界全国ナンバー1の高性能なディストリビューションセンター(DC)の確立、(3)3年後にロクシタングループで世界ナンバー1の高性能フラッグシップDCの確立を掲げる。

 LOJは現在、物流量の増加と消費者ニーズの多様化が予測される中で、店舗と公式通販サイトにおける流通コストとオペレーションの最適化を図ることが課題になっている。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名ロクシタンジャポン
業種流通・小売り
地域東京都千代田区(本社)
課題店舗と公式通販サイトにおいて物流量の増加と消費者ニーズの多様化が予測されるため、サプライチェーンの最適化を図りたい
解決の仕組みヤマト運輸と戦略的パートナーシップを結び、ヤマトの全国100カ所以上の倉庫ネットワークと輸配送網を使ってグローバルでナンバー1のディストリビューションセンターを構築する
推進母体/体制ロクシタンジャポン、ヤマト運輸
活用しているデータ商品の発注情報、到着予定情報、通関関連情報など
採用している製品/サービス/技術ヤマト運輸が保有する全国100カ所以上の倉庫ネットワークと輸配送ネットワーク、TMS(Transport Management System)