• UseCase
  • 通信

CATV局のキャッチネットワーク、愛知県西三河地区でローカル5Gサービスを2022年春に開始

DIGITAL X 編集部
2021年5月18日

愛知県のケーブルテレビ(CATV)局であるキャッチネットワークは2022年春、西三河地区の製造業を中心にローカル5G(第5世代移動通信システム)サービスを開始する。工場内の自動化・省人化のためのネットワークとして提案する。基地局などは伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)が構築する。2021年4月16日に発表した。

 キャッチネットワークは、愛知県刈谷市や安城市、高浜市、知立市、碧南市、西尾市など西三河地区の地域密着型ケーブルテレビ(CATV)局。CATVやインターネットなどに続くサービスとして、ローカル5G(第5世代移動通信システム)の通信サービスを2022年春から開始する。

図1:キャッチネットワークが提供するローカル5Gネットワークサービスの概要

 同エリアに多い製造業を中心顧客に位置付け、製造現場のIoT(Internet of Things:モノのインターネット)やエッジコンピューティングのための通信環境として提案する。高速・大量・低遅延の5Gの特性を生かし、AI(人工知能)やAR(拡張現実)などの技術を使った遠隔作業や、AGV(Automatic Guided Vehicle:無人搬送車)の制御など、工場内の省力化や自動化を支援する。

 ローカル5Gサービスの提供に向けては、キャッチネットワークのデータセンターにローカル5Gのコア装置を設置し、同社が保有する光ファイバー網を使って周辺地域へ置く基地局とを最短経路で接続する。

 通信機器にはノキアソリューションズ&ネットワーク製品を採用し、伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)が、大規模ネットワークシステムの提供で蓄積してきたノウハウを基に、システムの設計・構築を担う。

 2022年春のサービス開始に向け3者は、ローカル5Gの通信環境における通信速度やパケット損失・遅延の評価などを目的とした技術検証を2021年10月から開始する予定である。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名キャッチネットワーク
業種通信
地域愛知県西三河地区(サービス提供地域)
課題ケーブルテレビ、インターネットに続く放送・通信関連サービスを地元ニーズに合わせて提供したい
解決の仕組み製造現場のIoT/エッジコンピューティングのための通信インフラとしてローカル5Gのサービスを提供する
推進母体/体制キャッチネットワーク、伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)
活用しているデータローカル5Gネットワークを経由してやり取りされるデータ
採用している製品/サービス/技術ローカル5G用通信機器(ノキアソリューションズ&ネットワーク製)
稼働時期2022年春(サービス開始時期、技術検証を2021年10月から開始する予定)