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京都銀行、社内外の問い合わせ対応にAI動応答チャットボットを導入

DIGITAL X 編集部
2021年5月19日

京都銀行は、社内外で発生する問い合わせへの対応業務にAI(人工知能)チャットボットの利用を開始した。2021年6月から行内業務に本格適用し、同8月からは顧客向けにもサービス提供する。営業の生産性向上と顧客接点の変革が目的だ。2021年4月19日に発表した。

 京都銀行が導入するのは、AI(人工知能)技術を使って問い合わせ内容に回答を返すチャットボット。金融の専門用語を含む問い合わせや、条件分岐する質問にも回答できるという(図1)。2021年4月に一部業務での運用を開始した。

図1:京都銀行が導入するAIチャットの画面イメージ

 2021年6月に、行内において営業店からの問い合わせ件数が多い9部署に導入する。2021年8月には、ホームページとリニューアルを予定しているスマートフォン用アプリケーション「京銀アプリ」に導入する。

 AIチャットボットの導入により、問い合わせ対応を50%以上自動化でき、問い合わせ対応に要する時間を1日当たり60時間、年間では1万5000時間を削減できると見込んでいる。対顧客サービスでは、夜間や土日・祝日など人員確保が難しい時間帯を含め、24時間365日問い合わせに対応できる体制を構築する。

 京都銀行が採用するのは、対話エンジンの「BEDORE Conversation」(BEDORE製)。「行内向け対話エンジン」と「顧客向け対話エンジン」を導入する。複数のチャットボットを比較・検討し、金融業界での導入実績と金融業界用語にも高い精度で対応できる点を評価したとしている。

 同行では、新しい商品/サービスが増えたことで、営業店から関連部署への問い合わせが月間数万件以上発生する状況になり、それへの対応が課題になっていた。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名京都銀行
業種金融・保険
地域京都市(本店)
課題新商品/サービスの投入で営業店から関連部署への社内問い合わせ件数が月間数万件を超えるようになった
解決の仕組みAIチャットボットを導入し問い合わせに自動で回答する
推進母体/体制京都銀行、BEDORE
活用しているデータ社内および顧客からの問い合わせ内容
採用している製品/サービス/技術対話エンジン「BEDORE Conversation」(BEDORE製)
稼働時期2021年4月(一部業務)、2021年6月(問い合わせ件数が多い9部署)、2021年8月(顧客向けホームページとスマホアプリ)