• UseCase
  • 製造

仏ミシュラン、車両の自動点検に360度スキャナーを導入し作業時間を1分未満に

DIGITAL X 編集部
2021年5月25日

フランスのミシュランは、車両の自動点検システムに自動車専用の360度スキャナーを追加し、機能を強化した。車両点検の全体作業を、これまで約30分から1分未満にまで短縮したという。2021年4月15日(現地時間)に発表した。

 仏ミシュランは、車両の自動点検システムの機能を強化し、これまで約30分かけていた車両点検の全体作業を1分未満に短縮した。タイヤの摩耗を自動測定するシステム「MICHELIN QuickScan」では、点検時間を約3分から数秒にまで短縮できたという。

 そのために自動車専用の360度スキャナーを開発する仏ProovStationと提携した。これまでQuickScan」では、磁気スキャナーを路面に設置してタイヤを計測してた。QuickScanで培ったタイヤ点検技術と、ProovStationのスキャナー技術を組み合わせることで、車両点検の精度向上と効率化を図った。

写真1:「MICHELIN QuickScan」を使ったタイヤの摩耗計測イメージ

 ミシュランのコネクテッドモビリティサービスを担当するディレクターは、「ProovStationとの提携は、デジタル点検の知識を蓄積する機会になる。強みを補完し合い活用することで、ミシュランのオープンイノベーション(共創)のアプローチを強化していく」と述べている。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名仏ミシュラン
業種製造
地域フランス クレルモン・フェラン
課題車両自動点検システムの精度および点検効率を高めたい
解決の仕組み自動車専用の360度スキャナー技術を持つフランスProovStationと提携し、車両自動点検システムの機能を強化する
推進母体/体制仏ミシュラン、仏ProovStation
活用しているデータタイヤの摩耗データなど
採用している製品/サービス/技術タイヤの摩耗自動計測システム「MICHELIN QuickScan」(ミシュラン製)、自動車専用の360度スキャナー(ProovStation製)
稼働時期2021年4月15日(仏の提携発表日)