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CCC、「Tカード」のサポートセンターに電話の自動応答システムを導入

DIGITAL X 編集部
2021年5月27日

カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)は、同社のポイントカード「Tカード」のサポートセンターでの電話業務にAI(人工知能)技術を使った自動応答システムを導入した。顧客の利便性を高めるのが目的だ。システムを導入したTACTが2021年5月11日に発表した。

 ポイントカードの「Tカード」を運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)は、同カードのサポートセンターの電話応対に、AI(人工知能)技術を使った自動応答システムを導入した(図1)。電話での問い合わせに24時間365日対応することで顧客の利便性とセンターの運用効率を高める。2020年3月から一部の受付業務で利用を始めている。

図1:自動応答システムを使った電話による問い合わせ対応のイメージ

 Tカードのサポートセンターでは、カード紛失やポイント照会、登録情報の変更などを電話で受け付けている。今回導入した自動応答システムでは、電話を掛けてきた顧客が音声ガイダンスに従って選択した問い合わせ内容に合わせて、AIシステムが自動で応答する。

 応答時には、顧客が発したカード番号を音声認識技術でテキスト化することで、CCCが持つ本人認証システムとの連携を図り、自動で受付処理を実行する。一部問い合わせには完全に自動化ができたとしている。

 有人対応が必要になればオペレーターに転送する。オペレーターは、音声認識により記録した問い合わせ内容を引き継いで対応することで、問い合わせの待ち時間や対応時間を短縮できるという。

 自動応答システムには、「AIコンシェルジュ」(TACT製)を採用した。

 これまでも自動応答サービスを利用してきたが、電話機のボタン操作のみでは対応が難しい問い合わせがあるほか、自動で受け付けられない場合のオペレーターへの転送が課題になっていた。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)
業種流通・小売り
地域渋谷区(本社)
課題顧客からの電話問い合わせに24時間365日対応したい
解決の仕組みAI(人工知能)技術を使った音声自動応答システムを導入し、問い合わせへの回答を返すほか、音声からカード情報を認識し認証システムと連携させる
推進母体/体制CCC、TACT
活用しているデータ音声データ、会員情報データ
採用している製品/サービス/技術音声自動応答システム「AIコンシェルジュ」(TACT製)
稼働時期2020年3月(一部業務での利用開始)