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コープさっぽろ、宅配システムの利便性を高めるために認証基盤を刷新

DIGITAL X 編集部
2021年6月3日

生活協同組合コープさっぽろは、宅配システムにおける認証基盤をIDaas(Identity as a Service)を使って刷新した。認証の管理や顧客の利便性を高めるのが目的だ。認証システムを提供するAuth0が2021年5月19日に発表した。

 生活協同組合コープさっぽろは、会員向け宅配サービス「トドック」を提供し、注文サイトとスマートフォン用アプリケーションを運用している。今回、トドックの認証基盤をID管理のクラウドサービスであるIDaas(Identity as a Service)を使って刷新し、認証管理を容易にするとともに、利用者の利便性を高めた。

 トドックの認証システムはこれまで、10年以上前に自社開発した仕組みを利用してきた。システムの老朽化やセキュリティ面の改善が課題になっていた。加えて、パスワードを忘れる利用者が多く、IDとパスワードを覚えていなくても安全にログインできる仕組みを求めていた。

 コープさっぽろのシステム部デジタルマーケティングチームの高田 純子 氏は認証基盤の刷新について、「申し込みが容易になり、自分が何のサービスを利用しているかが分かることで生活インフラ、すべてを助けられると思う。将来的にはコープさっぽろの全事業を1つのアカウントで共通に利用できるようにしたい」と述べている。

 認証基盤には、Webサイトやアプリケーションに認証・認可機能を提供するサービス「Auth0(オースゼロ)」(米Auth0製)を採用した。認証機能を使って、認可は自社のバックエンドシステムで処理する仕組みにしている。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名生活協同組合コープさっぽろ
業種流通・小売り
地域札幌市(本社)
課題自社開発してきた宅配システムの認証管理の仕組みが老朽化しているうえに、パスワードなどを忘れる顧客も多いためID/パスワードを不要にしたい
解決の仕組み認証基盤を、認証・認可機能を提供するサービスであるIDaasを使って刷新する
推進母体/体制コープさっぽろ、米Auth0日本法人
活用しているデータ会員データ
採用している製品/サービス/技術IDaas「Auth0」(米Auth0製)