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リクルート、本社に非接触で買い物できる社員向け無人コンビニをオープン

池田 真也(DIGITAL X 編集部)
2021年6月3日

リクルートは本社事務所内(東京・千代田区)に、非接触で買い物ができる社員用コンビニエンスストアを2021年5月19日にオープンした。無人レジシステムを導入している。システムを導入した富士通が同日に発表した。

 リクルートが東京・千代田区の本社事務所において社員向けにオープンしたのがコンビニエンスストアの「BeeThere Go」(写真1)。無人レジシステムを採用することで非接触で買い物ができるようにした。利用者の利便性を、店舗運営を省力化しながら高めたい考えだ。

写真1:社員向けの無人コンビニエンスストア「BeeThere Go」

 BeeThere Goの利用者は、専用のスマートフォン用アプリケーションを入手し、クレジットカード情報を登録する。店舗へは、アプリに表示されるQRコードをゲートセンサーにかざして入店する(図1)。その後、購入したい商品を手に取り退店すれば自動的に精算ができる。退店後は電子レシートがアプリに届く。

図1:「BeeThere Go」では専用のスマホアプリを使って買い物をする

 BeeThere Goの店内では、カメラや棚のセンサーなどを使って、利用者の動きや手に取った商品を認識している。収集したデータをクラウド上でAI(人工知能)技術を使って分析することで購入商品を判別する。

 店舗運営者は、月・週・日単位の売上確認や商品の価格変更をWeb上の管理画面から実行できる。利用者のニーズや売れ筋商品の分析が容易になり、店舗運営の省力化が期待できるという。

 BeeThere Goの無人レジシステムは、AIレジシステム「Zippin」(米Vcognition Technologies, Inc.製)を使って富士通が開発した。Zippinは、自動決済に必要なカメラや重量センサー、人や商品を認識するためのAI技術を持つ。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名リクルートホールディングス
業種サービス
地域東京都千代田区(本社)
課題社員向けのコンビニをオープンするにあたり、利用者の利便性向上と店舗運営の省力化を図りたい
解決の仕組み無人レジシステムを導入し、店舗運営を省力化するとともに、利用者は非接触で買い物できるようにする
推進母体/体制リクルート、富士通
活用しているデータ店内カメラや棚センサーの収集データ、利用者のクレジットカード情報
採用している製品/サービス/技術無人レジシステム「Zippin」(米Vcognition Technologies, Inc.製)、「BeeThere Goアプリ」(富士通がZippinを元に開発)
稼働時期2021年5月19日(無人コンビニBeeThere Goのオープン日)