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ヤマト、ロボットや自動運転に活用するLiDARの開発企業に出資

DIGITAL X 編集部
2021年6月7日

ヤマトホールディングスが、ロボットや自動運転車のセンサーとして使用されるLiDAR(Light Detection And Ranging)を開発する米国企業への出資を実行したと2021年5月25日に発表した。LiDARに関する最新の知見を得るとともに、産業ロボットや自動運転などへの活用の可能性を探る。

 ヤマトホールディングスが出資したのは、半導体技術を活用したICチップ型LiDAR(Light Detection And Ranging)を開発する米SiLC Technologies。2018年2月に米カリフォルニア州Monroviaで創業したベンチャー企業で、ヤマトグループの投資ファンドKURONEKO Innovation Fundを通じて実行した。

 SiLC Technologiesへの出資によりヤマトは、LiDARにおける先端技術の知見を得るとともに、産業ロボットや自動運転などへの活用の可能性を探るとしている。

 LiDARは、レーザー光を対象物に照射し、その反射光を観測することで対象物までの距離や、その瞬間速度を計測する光学センサー。監視カメラや産業ロボット、自動運転、ADAS(Advanced Driver Assistance System)、AR(拡張現実)/VR(仮想現実)用コンシューマーデバイスなど幅広い用途への活用が期待されている。

 ロボットなどによる物体認識はこれまで、カメラで撮影した2次元情報の利用が中心だった。今後は、カメラとLiDARを組み合わせた3D(3次元)情報や、3Dに距離や瞬間速度といったデータを追加した4D情報など、より高度な情報を利用する形に進化している。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名ヤマトホールディングス
業種物流
地域東京都中央区(本社)
課題ロボットやクルマなどの自動化に向けた物体認識に関する知見を得たい
解決の仕組みレーザーを使う物体認識技術LiDARの開発ベンチャーに出資し、最先端の知見を得る
推進母体/体制ヤマトホールディングス、米SiLC Technologies
活用しているデータレーザーによる反射光データなど
採用している製品/サービス/技術ICチップ型LiDAR(米SiLC Technologies製)
稼働時期2021年5月(出資実行の発表時期)