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AGC、スマートファクトリーのためのデータ分析基盤を導入

池田 真也(DIGITAL X 編集部)
2021年6月10日

AGCは、化学品工場のスマートファクトリー化を図るためにデータ分析基盤を導入した。製造業務でのデータ分析と、データを使った業務プロセスの効率化を推進する。2021年5月25日に発表した。

 AGCは、化学品工場をスマートファクトリーに変えるため、「見える化」「わかる化」「変わる化」の3ステップを推進している。今回、製造業務でのデータ分析と、データを使った業務プロセスの効率化を図るために、データ分析基盤を導入した(図1)。

図1:スマートファクトリー化に向けてAGCが進める3つのステップ

 スマートファクトリー化に向けてAGCはこれまで、工場設備の運転管理や品質管理などを一括管理するシステム「CHOPIN(ショパン)」を開発したり、種々のデータを効率良く収集するためのプライベートLTEネットワークを構築したりしてきた。

 そこにデータ分析基盤を導入することで、各製造プロセスの担当者が単一のデータ分析基盤でデータを分析できるようにする(図2)。これまでは各製造プロセスの担当者が、それぞれの経験に基づいて表計算ソフトなどを使ってデータを分析しており、データの統合・解析に時間がかかっていた。

図2:データ分析基盤を使ったデータ分析の様子

 導入するデータ分析基盤は「Alteryx」(米Alteryx製)。GUI(Graphical User Interface)画面上で、データ入力や集計、データ出力などの操作を示すアイコンをつなぎ合わせることで、データ処理プロセスの自動化ができるという。

図3:データ分析基盤におけるワークフローの作成画面例

 AGCでは、製造業務スタッフでも短期間の学習でデータ分析を実行できるとみて、組織全体でのデータ活用リテラシーの向上も期待する。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名AGC
業種製造
地域東京都千代田(本社)
課題工場において各製造プロセスの担当者が、それぞれの経験に基づいて表計算ソフトなどを使ってデータを分析しているため、データの統合・解析に時間がかかる
解決の仕組み工場全体のデータを扱えるデータ分析基盤を導入し、各製造プロセスの担当者が単一の環境で分析できるようにする
推進母体/体制AGC、米Alteryx
活用しているデータ工場設備から収集したデータ
採用している製品/サービス/技術データ分析基盤「Alteryx」(米Alteryx製)