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工業用ファスナーの蘭Nedschroef、組織統合に伴う働き方の統一に向けERPを刷新

DIGITAL X 編集部
2021年6月10日
写真1:蘭Nedschroefは工業用ファスナーの専門メーカー

工業用ファスナーの専門メーカーであるオランダのNedschroefは、組織の統合に伴って社員の働き方を統一するためにERP(統合基幹業務システム)を刷新した。コスト削減とリスク軽減、業務の効率化を目指す。システムを提供した米Inforの日本法人が2021年5月28日に発表した。

 1984年設立のNedschroefは、自動車用ボルトなど工業用ファスナーの専門メーカー。このほど、自律型で複数に分かれていた組織を統合し、種々の事業部門からなる事業形態に切り替えた。それに従業員の働き方を統一することで、コスト削減やリスクの軽減、生産性の向上を図る。

写真2:Nedschroefの生産現場の様子

 そのためにERP(統合基幹業務システム)を刷新する。社内の生産プロセスから社外を含めたサプライチェーンのプロセスを含め、エコシステム全体を統合・最適化を図る。すでに、スペイン・バルセロナとドイツにある2拠点に導入し稼働させている。2024年までに全拠点に展開する。

 Nedschroefが採用したERPは、自動車業界特化のクラウド型ERP「Infor Cloud Automotive」(米Infor製)。AWS(Amazon Web Services)上で動作させる。自動車業界や製造業に固有の要件を満たす統合基盤であることと、Inforの自動車業界に対する知識とを評価したという。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名Royal Nedschroef
業種製造
地域オランダ・ヘルモンド(本社)
課題組織統合により、これまで異なっていた働き方を統一し、コスト削減とリスクの軽減、効率化を推し進めたい
解決の仕組みERP(統合基幹業務システム)システムを刷新し、社内外のエコシステム全般のデータを一元管理し最適化を図る
推進母体/体制オランダNedschroef、米Infor
活用しているデータ社内プロセスからサプライチェーンなど社外プロセスまでのエコシステム全体で発生するデータ
採用している製品/サービス/技術クラウド型ERP「Infor Cloud Automotive」(米Infor製)、「Amazon Web Services」(米Amazon製)
稼働時期2021年5月6日(オランダでの発表日)